この例でも始めは電気が来ていないから不便だろうと思っていたら、それよりも食糧不足のほうが重大で電気の要望は高くなかった。
だから、支援しないではなく自分たちができる事を考えて、現地に導入し今のところ成功している。
ベナンの点滴灌漑システム (SELFより) |
- 乾燥地に農業用水を供給するため、太陽光発電と点滴灌漑という実績ある2つの技術を融合した
- 実施したのはNPO「ソーラー・エレクトリック・ライト・ファンド(SELF:Solar Electric Light Fund)」 (HP)
- 導入したのはベナン(wiki)の北部カラレ(Kalale)地区の農村ドゥンカッサ(Dunkassa)とベサッシ(Bessassi)
- 経緯
- ベナン出身のテキサスA&M大学キングズビル校准教授 農学者マムード・セタムー(Mamoudo Setamou)氏がSELFに太陽光発電プロジェクトを依頼
- SELFの担当者がベナンを訪れたところ、電灯に対するニーズがそれほど高くなかった
- 乾期が半年も続く村では、1年の大半は穀物や生鮮野菜を栽培できないので慢性的な食糧不足が1番の関心事だった
- 電灯ではなく、太陽光発電による点滴灌漑システムを設置する計画を立てた
- 点滴灌漑(wiki)とは
- 乾燥地に水を供給する非常に効率的な方法として長い歴史がある
- 空中に散水する通常の灌漑システムとは異なり、重力を利用して、貯水タンクから配水管を通し植物の根に直接水を届ける
- 貯水タンクへの水の汲み上げる動力が今まではほとんどディーゼルエンジン
- 導入されたシステム
- ベサッシ村では太陽光発電式ポンプを使って、1年中枯れない小川から灌漑用貯水タンクまで水を引き込んだ
- ドゥンカッサ村では地下水を汲み上げた
- 計3カ所で導入されたシステムからは、それぞれトマト、オクラ、コショウ、トウガラシ、ナス、ニンジン、アマランサス、葉野菜など、毎月平均1.9トンの農産物が生産
- 導入費用は2万5000ドル(約210万円)で、SELFによると2~3年で元が取れる (SELF)
ベナン (wikiより) |
点滴灌漑 (wikiより) |
お金だけ出してハイおしまいというどこかの国の援助とは違う。
この仕組みのお陰で、雇用と食料事情の回復が図られている。
問題は故障した時の対応だが、収入があることから手に入れば部品の購入など問題は無いだろう。
こういった援助が日本でもできるようになりたい。
記事
太陽光発電で点滴灌漑、西アフリカ NationalGeographic
参照ページ
ソーラー・エレクトリック・ライト・ファンド
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