2012年3月23日金曜日

円安で輸出企業は安堵しているかもしれませんがアナリストは続かないと思っているようです。

円安トレンドは続くという考えにはアナリストは消極的だという話です。

記事によると

  • 多くのアナリストは円ドル相場のトレンドが反転したとの見方には消極的
    • 円安の背景
      • 2012年2月14日日銀が金融緩和を発表が円安をもたらした
        • 資産買い入れ資金を10兆円増額
        • 1%の物価安定の「めど」を採用
      • 日銀の発表から1週間以内に円は対ドルで5%下落
      • 2012年3月15日に11ヶ月ぶりに84円台になった
      • 2011年8月と10月の円売り介入時より円安に振れた
        • 経済状況が、政府が為替介入を実施した時よりもはるかに良かったというのが両者の違い
      • FRBに対する金融緩和期待も薄らいだ
      • 投機筋のこのところの円売越額はほぼ5年ぶりの高水準 (CFTCデータより)
      • 脱原発が進む日本のエネルギー政策の転換や今年後半の復興需要の高まりに伴い、円売り圧力はさらに強まる
    • 投資家のリスク志向が揺らげば、円安基調はすぐに反転しかねない
      • ユーロ圏の製造業景況感が予想以上に悪化すると円は上昇
      • 現在の円安傾向は行きすぎだと見る向きもある
        • 日米の2年物国債の利回り差が2011年7月以降で最大
        • ドイツ銀行の試算では円の対ドルで80円を割り込む水準になる
      • 1%の物価上昇を達成するまで緩和策を続けるとの日銀の意思に疑問
        • 追加緩和策の発表から5週間以上過ぎたが、資産買い入れをおこなっていない
        • 日銀の準備金は27兆円から25兆円に減少 (株価上昇でりぐったと思われる)
        • 「日銀の準備金と資金供給量が十分増え続けなければ、円高に逆戻りしかねない」 ( ドイツ銀行シニアエコノミスト 安達誠司氏)
という事らしい。

日銀がバレンタインデーに発表した内容に市場が直ぐに反応したことも驚いたが、それを頼りに円安が続いていることにも驚いている。
みんなあんなに日銀の言うことなんか信用していなかったのに、利喰うチャンスを狙っていたのか疑心暗鬼で反転したのかはわからない。

こういう記事が出てきたのは相場も落ち着いてきたから、改めて環境をチェックする心の余裕が出来たのかもしれない。

次のタイミングは消費税増税法案で政治が混乱して、総選挙になる5月ぐらいでしょうか。


あくまでも私的観測です。
投資は自己責任でお願いします。


記事
[FT]円安基調は本物か 日銀次第で反転も 日経新聞

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