人件費も抑えられるし、近場で商品が手軽に買えるようになる。
ファミリーマートが「自販機コンビニ」を増設するという日経新聞の記事です。
記事によると
- ファミリーマートは「自販機コンビニ」を2015年度末までに現在の3倍近い1500カ所に増設する予定
- 「自販機コンビニ」とは
- おにぎりやサンドイッチを販売する自販機
- オフィスビル内や工場内、パーキングエリアなどに設置
- ファミリーマートの「自販機コンビニ」の設置状況
- 現在約580カ所、1千台弱を設置
- 7割はオフィスビル、残りは物流センターや工場、病院やホテルなど
- 売上高は2011年度で約20億円 (約345万円/1箇所、約200万円/台 単純換算)
- ファミリーマートの「自販機コンビニ」について
- 元々は吸収合併したエーエム・ピーエム・ジャパンが2010年開始した
- 2種類ある
- 冷蔵タイプ
- 温度が4度前後
- 42品目取り扱い
- チルドタイプ
- 温度が18度前後
- 24品目取り扱い
- サンドイッチやおにぎり、シュークリームなどのデザート、チルド(冷蔵)飲料などを取り扱っている
- 原則1日1回しか商品を補充していない
- おにぎりなどは深夜早朝には消費期限切れで販売停止になる
- 運営方法
- 初期投資はファミマが負担
- フランチャイズチェーン契約を結んだ独立系の自販機運営会社2社が管理
- 自販機運営会社が温度管理できるトラックでファミマの物流センターから商品を運び出し、自販機に補充
- 採算性
- 1日1台あたりの売上は数千円
- 電気料金が月3000-4000円程度
- 300-400人の規模の事業所程度で採算が取れる
- 通常店舗は3000人以上
- 今後の展開
- 大阪府のほか、名古屋市や福岡市、仙台市とその近郊に広げる
- 新たな設置先としてガソリンスタンドなど狙っている
- 飲料メーカーや自販起業者と契約を検討している
- 朝夕の2便体制にする
- 2015年度末までに1500カ所に3000台を設置
- 売上高を100億円にする
- 自販機メーカーと専用機も開発予定
- 収容効率を高める
- 目標値は2015年度までに1台あたりの在庫量を3倍
- カップ入りのパスタやチャーハンなど、容器を工夫して品ぞろえを増やす
ファミリーマートはニッチな場所でも攻めているようです。
元々、賞味期限の長い弁当も開発しているので、近い将来、弁当も販売されるようになると思われます。
自動販売機の最大の弱点は、商品の取り出し方とストック量の少なさ。
商品の取り出し方は、主にフリーフォール。
その為、商品に衝撃がかかり、形が崩れたり、汁が出たりする可能性がある。
その為、汁関係を袋に詰めたり、形が崩れないように容器に仕切りを入れて、密空パックなんかするとコストがかかる。
ここら辺が課題だろう。
ストックの量の少なさは売上に影響するので一番の問題。
今の形だと売れ筋もあまり売れないものも同数しか入れられないから問題。
1列に違う商品を入れることが出来ない。(値段が同じだと問題ないように思えるが、後ろの商品が買いたいのに前の商品を誰かが買わないと後ろの商品が買えないという問題が発生する)
じゃ図体を大きくして沢山入れられるようにすれば良いと考えるかもしれないが、設置面積や設置が難しくなるという問題がある。
これらを解決できれば、人件費が抑制されるので普及するだろう。
ところで、
ファミリーマートがどこの自販機メーカーと提携しているかはわからないが恐らく富士電機だと思う。
富士電機リテイルシステムズより |
記事
ファミマ、「自販機コンビニ」1500カ所に拡大+ 日経新聞
参照ページ
カップめんなど多種多様な物品販売に対応する自動販売機 富士電機リテイルシステムズ
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