それを調べた論文を紹介したNationalGeographicの記事です。
記事によると
- 男性は細部の素早い変化を遠くからとらえる能力が女性は同じ色のわずかな色調の違いを見分ける能力が優れている
- 研究機関
- ニューヨーク市立大学ブルックリン校 心理学教授Israel Abramov氏
- 研究対象
- 正常な視力を持つ若年成人
- 研究結果
- 色に関するテスト
- 可視スペクトルのほぼ全域にわたって、同じ色相を知覚するのに男性は女性よりやや長い波長を必要とする
- 波長が長いほど「暖かい」色になる
- 果物のオレンジは、男性には女性より少し赤く見えている可能性がある
- 緑の草は、ほぼ常に女性のほうがより緑色に見え、男性には少し黄色がかって見えている可能性がある
- 色のスペクトルの中央にある青、緑、黄色の識別において、男性は女性に劣る
- 細部の素早い変化を遠くからとらえる能力について
- 男性は点滅する光の列の、幅がより狭く、点滅の速度がより速いものを見分ける能力が優れていた
- 研究考察
- 男性の素早い変化を遠くから捉える能力が長けているのは、脳の視覚野の神経発達が男性ホルモンによって促進されるためと思われる
- 男性は特にテストステロンが豊富
- 脳の視覚野の神経細胞は生まれつき女性より25%多い
- 男性は狩猟を行っていた彼らの祖先は「捕食者や獲物かもしれないものを遠くから見つけ、また、それらを識別、分類することに長けていなければならなかった」から能力が進化した
- 女性の視覚は、野生の木イチゴなど、手近な動かない物体の認識により適応した
- 別の研究者の意見 (シティ大学ロンドン 光学・視覚科学教授 John Barbur氏)
- 女性は「色の絶対的な感度においては男性に劣る」ことが多い
- 同じ色のわずかな色調の違いを見分けることにおいては、女性のほうが優れている傾向にある
日本人は農耕民族だと言われているが、その期間は狩猟民族だった期間よりはるかに短い。
また、その能力が農耕民族になってから、進化する上で不利になっているとは思えない。
だから、日本人でもこの事が言えると思われます。
女性と男性で見ている物の色・印象が違うとなると、商品開発やマーケティングは男性向けは男性が、女性向けは女性が色味のチェックをした方が良いのかもしれない。
ところで、Sex Differenceを研究している分野があるなんて知らなかった。
勘違いしたジェンダーフリーを標榜する女性が見たら、差別だとわめき散らしそう。
記事
男性と女性、物の見え方に違い NationalGeographic
参照ページ
Sex and vision II: color appearance of monochromatic lights Biology of Sex Differences
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