記事によると
- 中国では過去5年で37本の橋が崩壊
- 陽明灘大橋 (黒龍江省ハルビン市)
- 事件発生日
- 2012年8月24日05時30分頃
- 死傷者
- 死者3人、重軽症者5人
- 事件について
- 走行中の大型トラック3台と軽トラック1台が10メートルの高さから転落
- 崩壊したのは陽明灘大橋に連なる“三環路(環状3号道路)”の群力高架橋への進入路
- 進入路の高架部分が約130メートルにわたって崩落
- 建築について
- 2011年11月6日開通
- 総工費18.82億元(約235億円)
- 着工から竣工までわずか18カ月 (当初計画は3年)
- 原因について
- ハルビン市政府当局
- トラックの過積載が疑われる
- 橋の“建設指揮部(建設本部)”は既に解散しているので事故現場の施工責任がどの建設会社にあるのか分からないと表明
- 専門家
- 崩壊した高架部分に使われていた「スパイラル補強鉄筋」は建設基準の直径18ミリではなく基準を満たしていない12ミリ
- メディア
- 多数の鉄筋の結束が十分になされていない
- コンクリートには大量の玉石や木材などの雑多な物、さらにはナイロン製の編み袋といった工事の廃棄物が含まれていた
- 西大橋 (黒龍江省鉄力市)
- 事件発生日
- 2009年6月29日02時30分頃
- 死傷者
- 1人が肋骨を骨折、5人が軽傷
- 事件について
- 車両7台、乗員16人が呼蘭河に転落
- 建築について
- 1973年に建造
- 既に危険な橋として認定されていた
- 橋の両端には重量制限の警戒標識が掲示
- 原因について
- 転落車両のうちの1台のトラックが牽引していたトレーラーに搭載されていた鋼材が大橋の許容重量を遥かに超えていた
- 当時現地では3週間にわたって連日雨が降り続いていた
- その他
- 5年で37本の橋が崩壊、問責されたのはわずか7件のみ (国際金融報)
- 四川大地震の時の校舎の偸工減料(手抜き工事と材料のごまかし)の問題も有耶無耶になっている
- 2012年8月23日夜 河南省濮陽市台前県の“李奎齋鉄路橋(鉄道橋)”の工事現場で鉄道橋の崩壊事故が発生し、37人の死傷者が発生したが報道禁止になっている
中国では役所、受注業者、下請け業者、・・・と続く中で中抜きとなり、現場で作業する会社に正当な作業費用が払われないらしい。
その為、粗悪な材料や手抜き工事になってしまうという話を聞いたことがある。
しかし、1番の問題は責任追及がされないことだと考えられる。
処罰されないのなら、悪い事をしようとする事を抑制できない。
経済にも悪影響を与えるだろう。
遺族への保証は中国だから、大した金額は払われないだろうが、事故を修復する間、その道は使えなくなるし、修復費用がかかってしまう。
2度手間になってしまうし、修繕費用も修理の周期が短くなると思われるので高く付く。
地震でも起きれば、一気に危ない建築物は表面化するだろう。
モラルの低い国は、色々なリスクが発生する。
記事
中国各地で相次ぐ橋の落下、責任追及は徹底されず 日経ビジネス
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