2012年2月5日日曜日

岩波書店の紹介状必須は合理的判断だと思う。

岩波書店の紹介状がないと採用されないのはコスト削減かと思ったら、会社としては否定しているようです。

記事では世間の評判も紹介
  • 岩波書店採用について
    • 2013年度(13年4月入社)社員募集に応募資格として「岩波書店著者の紹介状あるいは岩波書店社員の紹介があること」と明記
    • 採用試験は筆記試験と3度の面接が行われる
    • 採用人数は若干名
    • これまでも社員や著者から紹介を受けた人を採用したことがある
    • 採用若干名に応募者が1000人を超える年も有る
    • 採用コストの削減が目的は否定
    • 会社として紹介状は選考のバリエーションの一つ
      • 「 『どうしても入りたい』という方は、ゼミの先生や、さらにその知人の先生にお願いするなど、方法はある。具体的な行動を起こしてもらえれば 」との事
      • 縁故採用を否定
  • 政府の対応
    • 小宮山厚生労働相「早急に事実関係を把握したい」
    • 法律上、縁故採用を明確に禁止する規定はない
  • 世間の反応
    • ヤフーの意識調査 (2月5日時点)
      • 問題ある:44%
      • 問題なし:52%
      • わからない:5%
      • 投稿された意見
        • 「本音と建前があるから人間 開き直ってんじゃねーよ」
        • 「実際は他社でも縁故採用が行われている」
        • 「中には優秀な方もいるとは思うが、コネ入社の社員は使えない、というか迷惑です実際の話」
        • 「お得意先の紹介で採用したのが問題児で簡単に切れずに困ってる企業の話もよく聞くね」
        • 「片や既に親類縁者のコネを持ってる学生と、片やコネを持とうと努力しなくてはならない学生とではハンデがあり過ぎるね」
    • 新田龍 (ブラック企業アナリスト)
      • 「著者にアプローチするのは自由だから、全国どこにいても機会は平等」
      • 「このようなハードルを設けることで、本当に意欲的な応募者に絞られ、選考がスムースに進む効果があるといえる」
      • 採用基準として合理的なことや、入社後に辞めにくくなる効果などを、賛成の理由に挙げる
    • 城繁幸 (人事コンサルタント)
      • 「文字通り関係者の子弟ばっかりなら問題だろうが、推薦状出す人が一次面接官をつとめていると考えればとても合理的だと思う」
    • みのもんた ( 2月3日朝放送の「朝ズバッ!」 )
      • 「一理あるね、これは」
    • TBS解説委員吉川美代子 ( 2月3日朝放送の「朝ズバッ!」 )
      • 「若い社員でもいいから、自分で電話かけるなり、大学の先輩だろうが何だろうが自分で探して、『紹介状書いてください』って言うくらいでないと、今の時代は駄目だと思う」
との事。

岩波書店の意図として、身内やお取引先の子息だからと採用するつもりはないようです。
これだけ話題になっているのだから、尚の更、メディアからチェックされてしまう。

実際、大学のOB訪問で面談した社員から、採用担当者が意見を聞く事はある。
ユニクロも店舗での実地経験を義務化したのも同じような物ではないだろうか。

採用も合理的になってきているのでは無いだろうか。

記事
岩波書店の「縁故採用」宣言 そんなに悪いことなのか JCastニュース


参照ページ
2013年度社員募集要項 (岩波書店著者・社員紹介)  岩波書店
ヤフー意識調査 Yahoo!Japan

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