2012年2月11日土曜日

メディアに踊らされてトマトでダイエットしようと考えず、体に良いかもしれないという程度の認識で良いと思う。

こういう発表があるとメディアが大げさに報道し、それを信じた人が買い求めるという事が繰り返されている。
あまりテレビやコメンテーターの言う事を盲信せず、ネットでも調べてみよう。

記事によると
  • トマトから"13-oxo-ODA"を発見
  • 13-oxo-ODA (京大より)
    • 肝臓で脂肪を燃焼させる役目を担うたんぱく質の働きを高めるらしい
    • 2004年にはトマトに高脂血症改善効果があることがわかっていた
    • 脂肪を燃焼させるたんぱく質の働きを高める物質を探していた
    • 実験方法
      • 肥満のマウスを使い、高脂肪食を4週間与え続けた
      • "13-oxo-ODA"を0.05%含んだ高脂肪食を食べさせたグループとそうでないグループで検証
    • 実験結果
      • 血中の中性脂肪が1dl当たり平均40mg下がっていた
  • トマトを食べれば、即ダイエットの効果が得られるかは疑問という事らしい
という事らしい。

重要なことは、マウスの実験という事。
マウスにあった肝臓における脂肪酸酸化関連遺伝子群が人間にあるか、それが実験のように人間で発現が高まるかは発表されていない。
食事にトマトを使った場合、熱でこの物質が変質しないとはわからない。
だからトマト鍋でこの物質が取れるかも分からない。

また、この京大の先生が会見で言っていたが、過度な期待をしてはいけないという事。
まだ、人間に有効かはわかっていない。

一番の懸念は、共同研究者にトマト加工業者のデルモンテがいる事。
スポンサーに有利な研究結果が発表されることは良くある事。
今回は脂肪を燃焼させるたんぱく質の働きを高める物質を探していたので、その可能性は低いが盲信はいけない。

だから、メディアに踊らされてトマトでダイエットしようと考えず、体に良いかもしれないという程度の認識で良いと思う。

記事
トマトが中性脂肪の燃焼助ける…京大グループ Yahooニュース


参照ページ
トマトから脂肪肝、血中中性脂肪改善に有効な健康成分を発見:効果を肥満マウスで確認 京都大学

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