今回は毒とは関係なく、皮膚からスクロースが見つかったという話。
記事によると
マダガスカルだけに生息するマンテラ属のカエル (NationalGeographic) |
- マダガスカルに生息するマンテラ(Mantella)属のカエルで、胆汁酸と糖(スクロース)が分離
- カエルの皮膚には糖と胆汁酸がほぼ同量ずつ存在
- 有毒アルカロイドの量を約10対1の比率で上回る
- カエルの皮膚が糖と胆汁を分泌する理由 (推測)
- 糖は、カエルが餌のアリから得ている
- 湿気とカビの多い生息環境からカエルを保護する機能がある
- 抗生物質の細菌感染に対する効果を糖が高める可能性を示す証拠が見つかっている (ボストン大学)
- 胆汁酸は捕食したアリの毒が、カエルに害を及ぼすことなくカエルの皮膚まで到達する為に必要
- 人間の体内において、胆汁酸は薬品成分の排出に役立っている
- カエルの場合、胆汁酸は(有毒成分を)皮膚へ運んでいる可能性
- 有毒カエルの場合、胆汁はすでに毒を持つカエルのもう1つの“武器”となっている可能性
- 胆汁酸は「猛烈に苦い」ため、捕食者を遠ざける役割を果たしている
- ヤツメウナギの場合は、胆汁酸を化学的コミュニケーションの手段であるフェロモンとして使用
まだ、確実なことは分かっていないそうですが、カエルの研究が進めば新たな医薬品ができるかもしれません。
記事
有毒カエルの皮膚は甘くて苦い? National Geographic
参照ページ
An Endogenous Bile Acid and Dietary Sucrose from Skin Secretions of Alkaloid-Sequestering Poison Frogs Journal of Natural Products
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