2012年5月21日月曜日

ギリシャを壊滅させるドラクマゲドンとは。

ギリシャ国民は困窮しているが、ユーロを離脱するともっと困窮する。


記事によると

  • アテネの現状
    • ホームレスの数が1年前と比べ2倍になった (出典不明)
    • 何か売れるものがないかと、ごみ箱をあさる人の姿も見られる
  • ギリシャがユーロ離脱した場合、以下のことが考えられる
    • 「ドラクマ」を再び使用することになる
      • 新ドラクマの価値は最大で70%下落
      • インフレが進行
      • 金融機関は破綻
      • 貿易は崩壊
    • 海外からの物資供給はなくなり、生活に必要な物が急激に不足する
      • 消費する食糧の約40%を輸入
      • 石油や天然ガス、医薬品の輸入依存率が非常に高い
    • 国外に人が流出する
      • 「ギリシャは1100万人の国民を養うことができなくなる。大量の移民が生まれるだろう」 ( 元財務相パパントニウ氏2011年7月インタビュー )
      • 2011年ギリシャからドイツに渡った移民は、2万3800人 (前年比90%増)
    • 企業は成長することができなくなる
      • 機械類やソフトウエアなどを基本的に全て輸入に頼っている
      • 「ドラクマが再び使われることになれば、誰も海外とは仕事ができなくなる」 (ある輸入業者)
  • すでに物資の不足が現れ始めた
    • 文房具などを輸入している女性によると
      • フランスやスペインの業者は信用取引を継続している
      • ドイツの業者は信用取引を拒み始めている
    • 「海外の取引先は、ギリシャのビジネスマン個人を信用していないのではなく、ギリシャの銀行を信用していないのだ」 (ギリシャの小売連盟ESEE)
  • 「ギリシャには秩序だった新通貨導入ができるだけの制度面での強さがない」 ( ウニクレディトのチーフエコノミスト エリック・ニールセン氏)
  • ドラクマゲドンとは
    • 2011年11月にギリシャのテレビ番組で紹介された
    • 通貨の「ドラクマ」と映画「アルマゲドン」を掛け合わせた造語
    • 2001年のユーロに加盟時に宇宙へとはじき出されたドラクマが、隕石のように地球に舞い戻り、全てを破壊してしまうという話
という事らしい。

すでに国外に脱出している人がいるようです。
フィリピンのように出稼ぎ国となるかもしれないけど、ユーロから離脱するとユーロからは相当嫌われるだろうから、やとってもらえても賃金は安そう。

ギリシャ国内には主だった産業は観光ぐらいしかないのではないだろうか。
離脱すると治安も相当悪化するだろうから、観光自体も衰退する可能性も高い。

気候が温暖なところでは果実園などを営んでいるようだが働いているのは賃金の安い近隣の国の人。
ドラクマになると価値が下がるので、こういう人達は自国に戻るだろう。

輸入業者など現金取引を求められるようになっているようだし、不渡りを出した会社のようです。

確かにドラクマに戻るとドラクマゲドンとなって、ギリシャは壊滅するだろうが、映画のようなブルース・ウィリスはいるだろうか?



記事
焦点:ギリシャに迫る悪夢のシナリオ、「ドラクマゲドン」襲来か REUTERS

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