シリアではどうでるか。
記事によると
- シリアへの軍事介入について
- 支持派の主張
- ボスニアの例
- 世界は何年もボスニアへの介入をためらった
- 何千人もの人が死んでいくのに、サラエボの市場での虐殺後も尻込みし続けた
- 軍事介入に踏み切ると、驚くほど効果的だった
- 人々はもっと早く介入しなかったことを後悔した
- 反対派の主張
- 政府による激しい弾圧だけでは、外国の軍事介入を正当化できない
- シリアでは、政治も良識もまだ軍事行動を許す状況ではない
- 各国の対応
- 米国、英国
- イラク戦争を経験した為、国連の明確な承認なしの介入に極めて慎重になっている
- ロシア
- リビアの経験を経たロシアは国連決議への同意に極めて慎重になっている
- 国連決議が当初の意図を超えて拡大解釈されることを恐れている
- ロシアの反対の理由
- シリア情勢がチェチェン情勢と似ている
- 将来の前例になりかねない
- プーチンはシリアとの戦略関係を維持する決意を明らかに固めている
- 国際的な合意の保護なしで介入するのはリスクが高い
- 地域紛争や大国間の衝突をあおる恐れがある
- 外部が介入すれば、確実にさらなる死者が出る
- 西側の軍隊がもたらす犠牲者
- 莫大な軍事コストがかかる
- アサド大統領後、権力移譲の過程で宗派間の殺りくが起きるリスクが高い
- 停戦と軍隊撤収を目指した「アナン計画」は失敗
- オバマ政権はイエメンであった交渉による解決の前例を検証
- アリ・アブドラ・サレハ大統領が説得に応じ、副大統領に権力を移譲
- 米国とシリアの反体制派が、アサド後のシリアでもロシアの安全保障上の利益は守られると明確に保証したら、ロシアはアサド家を退陣に追い込む外交圧力に参加する可能性がある
- シリアを支配するアサド家は、軍部、民族、政党、企業といった利益団体のネットワークのお飾りにすぎない
- こうした組織はシリアの民衆蜂起で著しく脅かされている
- 交渉による権力委譲がどのように進むにせよ、自由選挙を実施する前の暫定政権に現体制のメンバーの関与が必要なのは、このため
一般的な見方はアサド家による独裁と思われているが、利益団体による支配というのが正しい見方のようだ。
エジプトのようにムバラク元大統領が居なくなっても、宗教団体や経済団体、軍部が権力闘争してデモを主導した若者が埋没している状況を見ても、単なる軍事介入では同じ事が起こる可能性がある。
記事では安保理決議にはロシアのシリアでの権益を保証すれば、賛成するかもしれないとあるが、反対している国は中国もある。
中国は人権理由での軍事介入には慎重になると思われる。
どう解決へと進むか見守りたい。
記事
[FT]シリア介入、今は爆撃より外交努力を 日経新聞
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