2012年5月18日金曜日

ギリシャによるEUへの恐喝。

ギリシャの第2党の党首はEUに対して脅しをかけているようです。


記事によると

  • 2012年5月17日WSJが行ったSYRIZAの党首アレクシス・ツィプラス氏へのインタビュー
    • 欧州がギリシャへの資金援助を断つ可能性は小さく、もしそのような措置が取られればギリシャは債務を返済しないと言明
    • 欧州がギリシャへの資金援助を断つ可能性が低い根拠
      • ギリシャの金融崩壊は他のユーロ圏加盟国をも引きずり込む
      • 資金援助が行われないと債務返済しない
    • 欧州はギリシャが直面している「人道的危機」に対処しなければならない
    • ギリシャは必要ならば自分でやっていける
      • 債務を返済しなければ、同国には労働者や年金生活者に支払う十分な現金がある
      • 国防費の削減、無駄遣いや不正、富裕者の税金逃れの摘発などを行う
    • ギリシャ経済を押し上げるための刺激策が必要
    • 融資を見返りとした緊縮策を破棄すべき
    • 2015年までに公的部門で15万人をレイオフするという計画を中止し、民間部門の賃金を引き下げる措置を撤回すべき
    • 銀行の貸し出し政策を改善するために銀行の国有化に賛成
    • ルーズベルト米大統領によるニューディール政策とオバマ大統領の景気刺激策を称賛
  • ギリシャはEUから救済パッケージが無いと学校や病院などの国民への基本サービスのための資金に不足を生じる
  • 2012年5月17日フィッチ・レーティングスはギリシャの格付けを引き下げた
  • ギリシャのGDPは2012年
    • 政府:4.7%減予想
    • 一部民間エコノミスト:7%以上減予想
という事らしい。

このツィプラス氏は、EUを恐喝しているようです。

「借金の返済計画を見直さないと、借金を踏み倒すぞ」と。
また、「自分たちを救わないと他の国にも危機が波及するぞ」と。

ハイジャック犯や誘拐犯のなどの恐喝には応じないのが鉄則。

恐喝に応じてしまうと悪い前例が出来てしまう。

ギリシャは自分たちでやっていけるとしているが、恐らく払い分を除いた財政赤字をGDPの10.6%(2009年)から2.2%(2011年)になっている事があるかもしれない。

しかし、ユーロ離脱すれば経済は混乱し、対GDPの財政赤字は一気に悪化する。

また、無駄の削減をすると言っているがそれは支援があろうが無かろうがやるのはあたりまえ。

また、債務を返済しない場合、影響を受けるのはギリシャ国外だけでなく国内の金融機関も29%保持しているので影響を受ける。

後、ニューディール政策を称賛しているけどそんなの財政的に余裕があるときにしか出来ない。
その財源、だれが貸してくれるというのか?

こんな甘い幻想を持った人がギリシャのトップになるとギリシャ経済の混乱は目に見えている。


記事
【インタビュー】国際支援が断たれれば返済を止める=ギリシャSYRIZAのツィプラス党首 WSJ

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