なぜなら、既得権益者の組織は残っており、影響力を行使して自分たちに都合の良いトップを祭り上げる。
記事によると
- 2012年5月23日ムバラク政権崩壊後、初めての大統領選挙が始まる
- 有力候補
- アムル・ムーサ氏
- 元外相
- アラブ連盟前事務局長
- 宗教国家の建設に反対するリベラル派の世俗主義者
- 当選すれば、この60年余りで初めて軍部出身でない大統領
- ベテラン政治家として有権者にアピール
- 世俗派や、旧体制からの急激な転換を好まない層からの支持を獲得できそう
- アハマド・シャフィク氏
- 前首相
- 世俗主義者
- 当選すれば1952年以降のエジプトの軍政が継続することになる
- 過去を謝罪せずエジプトの混乱に終止符を打つと訴え、選挙戦の終盤で支持を伸ばした
- ムハンマド・モルシ氏
- イスラム原理主義組織ムスリム同胞団の傘下政党、自由公正党の党首
- 6カ月前の議会選挙では、イスラム主義政党が70%の圧倒的な得票率を得た
- 当初は同胞団に対する国民の反感もあり苦戦していたようだが、強力な組織ぐるみの選挙運動のおかげで盛り返している
- アブデルムネイム・アブルフォトフ氏
- ムスリム同胞団元幹部
- イスラム教保守派だけでなく、世俗主義のリベラル派や一部のキリスト教有権者まで票に取り込むことを目指している
- 一段と穏健なイスラム主義を礎に選挙活動を行っている
- イスラム保守派からリベラルな世俗派まで幅広い支持を得ている
- 第1回投票結果の公式発表は、27日以降になる見通し
- 23、24両日に実施される投票で過半数を獲得する候補者がいない場合、上位2人による決選投票が6月16日に実施される
デモを行った若者たちも同床異夢の為、分裂。
自ら選挙基盤を持たない為、また経済的バックも無い為、影響力も限られる。
どの候補が大統領になっても、エジプトの混迷は続くし、公務員の縁故採用は無くならないだろう。
アラブの春はまだこない。
記事
混戦模様のエジプト大統領選 民主主義の試金石 WSJ
エジプト大統領選、投票開始―混戦で決選投票の公算 WSJ
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