記事によると
- 素材の特徴
- マグネシウム合金(AZ91)
- 住友電工が開発
- マグネシウムにアルミニウム9%、亜鉛1%を添加
- 住友電工の合金は従来の問題点を克服
- 製造過程で組織が荒くなる性質を持つために板材への加工が難しい
- 鋳造材は2回塗り以上するのが一般的
- 化成処理を施す際に湯じわや白色化が起こる為
- 手間とコストがかかる
- 塗装が厚くなる
- 金属の質感を出しにくい
- マグネシウム・リチウム合金
- NECが開発
- 同じ強度を出すために必要な板厚はやや薄く、重量は約25%軽量化
- アルミニウム合金と比べると、4割以上も軽量化
- 燃えないマグネシウム合金(KUMADAI不燃マグネシウム合金)について
- 開発者
- 熊本大学 河村能人教授
- 特徴
- 発火温度が1105度
- 一般的なマグネシウム合金の発火温度は550-600度程度
- 従来の難燃性マグネシウム合金の発火温度は650-850度
- 弾性限界での強さが460MPa
- 一般的なマグネシウム合金「AZ31」の2倍超
- 超ジュラルミンに匹敵
- 価格は従来のマグネシウム合金よりも安くなる見込み
- 開発
- ボーイングと共同開発の話を進めている
- シートのフレームに使用
- 機体に使われるようになるのはかなり先
- アメリカ連邦航空局が航空機への使用を禁止している
- 製造は不二ライトメタル(不二サッシの100%子会社)
比重 | 厚板(mm) | 重量(g) | 比強度 | |
鉄 | 7.85※2 | 80※2 | ||
アルミニウム合金 (A5052) |
2.7 | 約0.7 | 約113 | 98※1 |
マグネシウム | 1.74※2 | 158※2 | ||
マグネシウム合金 (AZ91) |
1.83 | 約0.8 | 約86 | 185※1 |
マグネシウム・リチウム合金 | 1.36 | 約0.8 | 約65 | |
チタン合金 | 4.5※2 | 212※1 | ||
炭素繊維(PAN系) | 1.8※2 | 103-222※3 |
という事らしい。
日本の素材研究は頑張っているようです。
資源は少なくとも、資源を輸入・加工して付加価値をつけて輸出すれば、資源があることと同じ。
但し、海外に技術が漏れず、海外に加工工場を作らない限り。
日本政府は、技術開発を援助するだけでなく、ここら辺の法整備をきちんとしないといけない。
記事
MS初のタブレットも採用 存在感増す「Mg合金」 アップルしのぐ素材戦略+ 日経新聞
参照ページ
Mg合金AZ91とは 住友電工
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