日本でも外資が参入して、日本のマーケットに業態が合わず撤退などありましたが、中国の事情を説明したRETUERSの記事です。
記事によると
- 中国に参入した外資
- ウォルマート・ストアーズ
- 1996年に開店
- 開店初日は8万人の来店者
- 現在は364店舗を展開
- テスコ
- 事業拡大ペースが減速
- メトロ
- 事業拡大ペースが減速
- 2010年に家電量販店を100店舗展開するとしていたが、現在はトーンダウンしている
- カルフール
- 1995年出店
- 2011年既存店の売上高は0.8%減少
- ホーム・デポ
- 2012年9月中国国内の大規模小売店の閉鎖を発表
- DIYの文化が根付かなかった
- 「業者を雇えば安く済むのになぜ日曜大工をこなさなくてはいけないのか」
- 中国系の小売
- 高キン零售
- 台湾の潤泰集団と仏小売り大手オーシャンとの合弁 (香港市場に上場)
- 1999年出店
- 2010年ウォルマートを抜いて首位
- 2011年売上高は108億ドル
- カルフールを4割上回る
- 2011年上半期75%増益
- 既存店舗売上高
- 2012年上半期4.3%増
- 前年同期の11%から減速
- 中国のマーケットについて
- 2011年ハイパーマーケット市場の売上高は推計5069億元(6兆3287億円)
- 総小売売上高について
- 2012年の前年比伸び率は毎月13%を超えている
- 2006年以降で伸び率が10%を下回ったことがない
- 2011年後半の17-18%といった伸び率からは減速
- 中国では消費者の大部分は地元の店舗で買い物をする
- ハイパーマーケット分野における市場シェア
- 高キン零售:12.8%
- ウォルマート:11.2%
- カルフール:8.1%
- 中国人の声
- ウォルマートについて (労働者階級人口が多い上海市の楊浦区)
- 「ウォルマートは便利ではないから好きではない」
- 自宅前から店舗まで無料バスが出ているにも係わらず
- 「商品は良いが、値段が比較的高い」
- アナリストなどの見解
- 「ハイパーマーケット(wiki)といった店舗形態をとる企業にとって、急速に成長する時代は終わり、単に新規出店するだけで利益を稼ぐのは以前ほど楽ではない」
(キングスウェイ・グループ・リサーチ(香港)のアナリスト、スティーブ・チョウ氏) - 市場は飽和状態で、業界再編が次の段階
「ビジネスモデルが他社と大きく異ならない限り、新規参入する余地はないだろう」
(高キン零售 ブルーノ・メルシエCEO) - 「M&A(企業の合併・買収)の機会はあまり多くはないと思う。なぜなら、規模や基準、品質の面でわれわれの要求に見合う店舗があまり多くないためだ」
(高キン零售 エグゼクティブ・ディレクター ピーター・ファン氏) - 「中国の景気が減速していることは事実であり、われわれの中国事業の伸び率にも影響は幾分あるだろう」
「中国の消費者は従来よりも支出に意識を配っており、今まで以上にわれわれの(低価格)路線が中国の消費者の共感を呼ぶと考えている」
(ウォルマート広報担当者) - 今後1年の利益予想に対する株価収益率 (トムソン・ロイター・スターマインより)
- 高キン零售:27倍
- ウォルマート:14.3倍
- カルフール:12.1倍
- アナリスト・リビジョン・スコア (トムソン・ロイター・スターマインより)
- 高キン零售:85
- ウォルマート:74
- カルフール:46
中国のハイパーマーケットは飽和状態のようです。
成長も鈍化して来ているので、価格にも敏感になっている可能性があります。
日本も同じ道を辿って来たので、これからは業務スーパーのような安売り店か高級品に特化した店舗の2分化するかもしれません。
ユニクロが経済の停滞期に一気に延びたように、似たような会社が中国からも生まれるかもしれません。
記事
アングル:中国の大規模スーパー市場、外資系の隆盛は過去のものに REUTERS
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