記事によると
- ロシア政府がたばこの規正法を議会に通すことを目指している
- 日程
- 2012年11月1日法案を国会に提出予定
- 2013年初めに採決される予定
- 規制内容
- たばこの広告は禁止
- 2015年までには売店での販売は禁止
- レストラン、ホテル、カフェでの喫煙は禁止
- たばこのパッケージには健康への害を警告する図などの記載義務化
- ロシア内での喫煙状況
- たばこ価格は1箱1ドル(79円)強
- 2015年までにたばこの物品税を135%近くまで引き上げる案はすでに議会の委員会を通過している
- 国民の40%近くが喫煙者
- 男性の60%が喫煙者
- 喫煙者4400万人の半分は、1日に1箱かそれ以上を吸っている
- ロシア全体の年間たばこ消費量は3900億本
- 中国に次いで世界第2位
- 喫煙者数がほぼ同数のアメリカを20%上回る
- 1990年代たばこ不足が原因で全土で暴動が起きた事もある
- 規制推進の背景
- 2010年プーチンが喫煙率を2015年までに10~15%減らす立法措置を命じた
- プーチンは非喫煙者
- 規制をしても最初の年の減少幅はわずか3-5%で、その後は横ばい
- 国民の医療コストの増加はもはや無視できない
- 喫煙が原因で毎年約40万人が死亡
- 医療費と失われた生産額は合わせて1兆5000億ルーブル(3兆8000億円)
- 2008年WHOのたばこの規制に関する枠組み条約に調印
- 2015年までにタバコ規制を導入する必要に迫られている
- ロシアでのタバコ会社のシェア
- JT:37%
- フィリップ・モリス:25%
- ブリティッシュ・アメリカン・タバコ:20%
- その他:18%
- タバコ会社の主張
- 売店での販売を禁じれば、小売り業者が破綻
- 他の国では広告を禁止しても喫煙率にほとんど影響していない
- ロシアのたばこ価格が近隣諸国よりも高くなれば、密輸が増えるだけ
- 「我々は国民の健全なライフスタイルを促進し、環境におけるたばこの煙から国民を守り、年少者の喫煙を防ぐことを目的とした法案のどの条項にも反対していない。反対しているのは、ロシア市場の実態を考慮していない不当な措置、そして、それがもたらす意図せざる結果だ」
(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ロシアの広報担当のトップ)
各国の規制が厳しくなり、ロシアに活路を見出していた各会社は、ロシアでの規制で打撃を受けるようです。
以前、ブログでJTがマイルドセブンをメビウスに名称変更した記事を紹介したが、各国の規制は厳しくなり続けている。
日本での例ですが生涯医療費は、喫煙者のほうがわずか3.5%多いとブログで紹介した。
喫煙者は寿命は3.5年短いので、国民負担と言う意味では年金額の方が大きいので非喫煙者の方が受益者となっている。(受動喫煙による影響は無視)
タバコ規制は世の中の流れなのでどうしようもないが、タバコが規制されても他の医療費が増えるだけなのでそんなに医療費は削減されないと思われます。
それよりも影響の大きい若年者の喫煙や受動喫煙に焦点を絞って規制した方が効果的ではないだろうか。
記事
たばこ王国ロシア、禁煙規制を実施へ JTへの影響も WSJ
参照ページ
タバコのパッケージ規制からの誰が受益者か?
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