記事によると
- 食品スーパーの業績悪化が顕著になっている
- 国内景気に付いて
- 10月12日に発表された月例経済報告で総括判断から「回復」の文言が消える
- 震災の特需的な動きがなくなった
- 雇用・所得環境が好転しない
- 電気料金の値上げ
- 復興のための所得増税
- 待ち受ける消費増税
- 経営者発言
- 「国内景気・消費が良くなる要因はない」 (柳井正会長)
- 「消費は底堅く、天候や気温の変化があってもそれほど落ちないと思っていたが、天候に左右されており、心理的に落ち込み始めているととらえている」 (7&iHD 村田紀敏社長)
- 流通企業決算の下方修正
- ユニー (産経ニュースより)
- 売上高を1兆366億円に下方修正 (204億円減)
- 営業利益を390億円に下方修正 (64億円減)
- 最終利益を358億円に下方修正 (17億円減)
- マルエツ (morningstarより)
- 中間期連結営業利益は前年同期比59.4%減、16億4600万円
- 通期連結営業利益予想を前期比56.9%減の30億円に下方修正
(当初は前期比0.5%増の70億円) - ダイエー
- 3-8月期決算発表で50億円の赤字に下方修正
(2013年2月期に黒字化目標だった) - 「目指す姿勢は続けていくが、上期を冷静に判断すると、黒字化できる状況にはない」 (桑原道夫社長)
- 7&iHD (イトーヨーカ堂)
- 2013年2月期営業利益予想を70億円に下方修正 (当初は135億円)
- 正社員をコンビニに移動し、パートを増やしている
- J.フロントリテイリング (ピーコック)
- 2013年2月期は営業赤字に転落
- 低価格スーパー「ピーマート」への業態転換
- バローからのPB商品の導入を上期の80品目から250品目まで拡大
- 商品やオペレーションの改善、店舗のスクラップ&ビルドの加速などを2-3年かけて行う
- イオン (REUTERSより)
- 2013年2月期業績予想を据え置き
- 上期はGMS事業の落ち込みで3年ぶりの営業減益
- PB「トップバリュベストプライス」を現行の300品目から今期中に400品目に拡大、早期に600品目にする
- 人口増加の都市部を狙って出店競争は激しくなっている
- 集客のための価格競争も激化している
- コンビニがプライベートブランド商品や特徴ある惣菜・デザートなどを拡充、購買層を広げている
- 昨年まで10品目あれば4つは自社が安く、3つは他店が安く、1つは同水準というレベルで良かった (マルエツ 高橋恵三社長)
- 消費者の低価格志向の強まっている
- 食卓に頻繁にのぼる『パワーアイテム』商品をいかに安くするかで、消費者の印象が変わる
食品スーパーが軒並み下方修正しているかのような印象付けしている記事だが、そうでない企業もある。
イズミは5期ぶりの最高益を出しています。(日経新聞より)
- 2013年2月期の売上高にあたる営業収益は3%増の5336億円 (予想より24億円減)
- 2013年2月期連結純利益が前期比49%増の165億円 (予想より20億円増)
- パートの活用で人件費を抑制
- 在庫をきめ細かく管理してコストを削減 (豊田自動織機から人を呼んで指導)
どうやら、食品スーパーは価格競争、低コスト競争に突入しているようです。
そうすると、業務スーパーなど低価格スーパーが有利かと思われるので調べてみると
- 神戸物産(pdf)
- 2012年10月期 売上はそのままで営業利益11.6%増
- 大黒天物産(株探ニュース)
- 2013年5月期第1四半期(6-8月)連結経常利益は前年同期比1.6%減の10.3億円
- 6-11月期(上期)計画の22.4億円に対する進捗率は46.0%にとどまり、5年平均の52.2%も下回った
- 6-8月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の4.4%→3.6%に悪化
- ヤオコー(pdf)
- 4-9月期売上前年同期比
- 全店5%増
- 既存店0.8%増
今まで好調だった企業は、業務改革を行う為の余力があるだろうけど、そうでない企業はやれることが限られる。
この御時世、銀行から金を借り入れてやるとしたら、リストラぐらいしか出来ない。
価格競争ではなく、別なところで競争して生き残っている企業もあるので、そういう企業を参考にしていけば、中小企業も生き残れるかもしれない。
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