2012年8月1日水曜日

なでしこ南アフリカ戦にわざと引き分け!

サッカーのトーナメント戦でわざと引き分けるのは悪いことなのか考えてみました。


記事によると

  • 南アフリカ戦で佐々木監督は後半途中に選手に対して引き分けを指示
    • 引き分け以下だと2位通過
    • 指示した理由
      • 1位通過だと移動が発生する
      • メダルを目指してコンディションを整える為
という事らしい。

メダルを取るという戦略上では正しい判断だと思う。
また、予選から決勝戦までを1つのゲームとして見た場合でも正しい戦術だと思う。

では、オリンピック憲章に照らし合わせた場合どうだろう。

オリンピズムの根本原則の1では

「 オリンピズムは人生哲学であり、肉体と意志と知性の資質を高めて融合させた、均衡のとれた総体としての人間を目指すものである。スポーツを文化と教育と融合させることで、オリンピズムが求めるものは、努力のうちに見出される喜び、よい手本となる教育的価値、社会的責任、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重に基づいた生き方の創造である。 」
とある。

引き分けと言う戦術が「よい手本となる教育的価値、社会的責任、普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重」に抵触するかが問題となると思う。

大きな目標の為には、目先の試合の勝ちに拘らないまた、引き分けを狙いにいったとしても対戦相手が勝つだけの実力が無かっただけの事。

もしくは全力で対戦相手と勝負しないのは相手に失礼。

どちらの立場で考えるかは価値観によるところが大きい。


オリンピズムの根本原則の4には
「スポーツを行うことは人権の一つである。すべての個人はいかなる種類の差別もなく、オリンピック精神によりスポーツを行う機会を与えられなければならず、それには、友情、連帯そしてフェアプレーの精神に基づく相互理解が求められる。 」
とある。

「フェアプレーの精神」に抵触するのかも問題と思う。

試合は勝ちに行くのが当たり前、それが礼儀と考えれば、抵触していると思う。

「引き分け」と言う戦術は「無理に勝ちに行かない」戦術とすれば、それはよくある戦術で問題ないし、そもそも先発メンバーもベストメンバーではない。


私個人としては、立派な戦略だとおもうがどうでしょう。


記事
佐々木監督“引き分けを指示” NHK


参照ページ
オリンピック憲章 Olympic Charter 2011年版・日本語 JOC

2 件のコメント:

  1. サッカーには詳しくないが、同じ金メダルからもらう感動の質が、北京のソフトボールとは全く違うことになるのかな?
    ていうか、たぶん感動しない予感がしている。
    ソフトボールにも詳しくないが、上野選手の特番は録画したが、今回は絶対にしない。

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    1. コメントありがとうございます。
      プレーヤー視点だけで、観客や応援する人の事を忘れていました。

      遠いイギリスまで行った人や日本で深夜テレビの前で勝つことを願って応援したファンに対して、今回のなでしこの戦術は失礼な行為。

      なでしこは負けない試合はしても、勝たない試合はするべきではなかったと思います。

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