2012年4月5日木曜日

温家宝首相の銀行寡占打破発言の真意は?

中国の金融は歪んでいる。

高利貸しが幅を利かせ、まともに事業するより高利貸しの方が儲かるという話もある。

そんな状況を変えたいと思って、温家宝首相は発言したのかもしれない。

記事によると

  • 2012年4月3日の温家宝首相の話
    • 大銀行は「あまりにも簡単に」利益を上げており、独占企業のように振る舞っているが、融資を必要とする中小企業へ資金を呼び込むためにそうした体制を壊す必要がある
  • 中国の大手5行の反応
    • 重大な政策転換が迫っているとの懸念はほとんど感じられなかった
    • 「温首相(の任期)は残り1年にすぎない。中国の銀行をめぐる問題は次の指導部の課題であり、1年以内に解決できるものではない」 (ある国有銀行関係者)
  • 4大銀行(中国工商銀行・中国銀行・中国農業銀行・中国建設銀行 )について
    • 中国における全融資の約4割を手掛けている
    • 4行を合わせた昨年の純利益総額は990億ドル
    • 大手国有銀行のトップは共産党中央組織部が任命し、省次官級の役職
  • 国営新華社や、共産党機関紙・人民日報は温首相の発言を報じていない 
  • 寡占体制を崩すには幅広い政治的支持が必要となり、今のところ環境が整っているようにはみえない
  • 温首相の発言の背景
    • 地方銀行の発展促進や、借り手の選択肢を増やすための信用市場の開発といった比較的穏健な政策と思われる
    • 2012年1月30日温首相は民間資本が金融分野へ流入するのを妨げている「寡占状態を打ち壊す」必要性があると発言
    • 浙江省温州市で試行プログラムも実施
      • 地方銀行に対する民間投資を促した
      • 借り入れ先拡大策の一環として融資企業を設立
  • 専門家の見方 (バークレイズ・キャピタル(香港)の中国担当エコノミスト、ジェン・チャン氏)
    • 「マーケット・エコノミストは何年も改革を話題にしており、温首相は今年、改革を促進するだろう」
    • 「その歩みは漸進的であり、試行錯誤を繰り返しながら始まるだろう。一朝一夕に成し遂げられるものではない」

という事らしい。

温首相は外国銀行への投資拡大を容認したり、銀行改革に乗り出している。

しかし、未だ国営企業が優遇されている。

また、中小企業は銀行からお金が借りれない為、闇金融から高利で借りる必要がある。
闇金融にも新たな出資先としてお金が集まっている。

金融がおかしな事になると経済は健全に成長しない。

きちんとした審査機能と融資制限の撤廃をしないと中国経済の内需拡大はむずかしいのではないだろうか。


記事
温家宝首相の「銀行寡占打破」発言、真意は穏健な金融改革か REUTERS

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