2012年4月17日火曜日

2011年推定人口で減少した30.5%は国外へ。

人口の減少は予想されていた事だが、落ち込みが激しいようです。


記事によると

  • 2011年10月1日人口推計 (総務省)
    • 日本の総人口は1億2779万9000人
    • 前年比:0.2%減、25万9000人減
    • 比較可能な昭和25年以降で最大の落ち込み
    • 福島県の人口が1.93%減で最大
という事らしい。

2011年都道府県別人口増減率 (総務省より)
総務省のデータを確認してみると、東日本大震災や原発事故で、岩手・宮城・福島の3県の減少はわかるが、秋田県も減少が多い。
東日本大震災の死亡者数が1万5854人(wikiより)となっているので、約6.1%の影響を与えた事になります。(自然減を考慮していない場合)

反対に東京・愛知・滋賀・福岡・沖縄は増えている。


詳しくデータを調べてみると
推計人口の出し方は
  • 人口  = 基準人口 + 自然動態 + 社会動態 + 国籍異動
    • 基準人口 = 前年 10 月1日現在人口 
    • 自然動態 = 出生児数 - 死亡者数 
    • 社会動態 = 入国者数 - 出国者数 
    • 国籍異動 = 日本国籍取得者数 - 日本国籍喪失者数
となっているので、
  • 自然動態:-180,000人 (出生児数:1,073,000人、死亡者数:1,253,000人)
  • 社会動態:-79,000人 (入国者数:2,686,000人、出国者数:2,765,000)
  • 国籍移動:データなし
という割合になる。
2011年推定人口減少割合 (総務省データ加工)
自然動態
社会動態
全体
内、東日本大震災死亡者数
全体
社会動態(日本人)
社会動態(外国人)
69.5% 6.1% 30.5% 10.8% 19.7%

都道府県別のデータを見てみると
2011年人口増減要因別都道府県 (総務省より)
となっている。
詳しく見てみると
2011年都道府県別人口の社会増減率 (総務省より)
福島県の減少が見立つ。
その減少分が埼玉・千葉・東京・神奈川に移動していると思われる。

また、福岡県と沖縄県の人口が2010年・2011年と流入の方が多くなっている。
福岡県や沖縄県の経済状態について詳しくないのではっきりしたことはわかりません。

秋田県の減少も多いのでちょっと調べてみると
自然動態 出生児数 死亡者数
-7,911 6,693 14,604
転入出者 転入者数 転出者数
-2,849 13,091 15,940
社会動態 入国者数 出国者数
-5 1,769 1,774
となっている。

死亡者数が出生児数を大きく上回り、また被災地からの転入者がいるにもかかわらず転出者の方が多い。
団塊の世代が65歳を迎え始めるのが、今年。
高齢化した人たちの死亡者数の方がどんどん多くなると思われる。

地方の都市は、機能の集約や産業の育成を行わないと無駄に人やお金が他に流れていく。
他の県も同じような状況が続いているのだろうから、早く手を打たないと挽回するのが大変になる。

記事
日本総人口 過去最大落ち込み NHK


参照ページ
人口推計(平成23年10月1日現在) 総務省

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