2012年3月10日土曜日

雇用統計は改善しているけど住宅関係はまだまだ厳しいという話。

アメリカの雇用統計が改善の見通しを示しています。
しかし、住宅関係から見るとまだまだ雇用状況は厳しいとモーニングスターのアナリストの主張です。

記事によると
  • 2012年2月雇用統計で非農業者数は22.7万人 (予想は20.4万人)
  • 3ヶ月連続の20万人超の増加
  • リーマンショック以前より総雇用者数は統計上600万人少ない
  • 「失業率が今年の終わりまでに平常時の水準6%に低下する事はほぼ無いが8%割れは可能」 (モーニング・スター ロバート・ジョンソン氏)
  • 厳しい雇用情勢は低迷する住宅市場がその一因  (モーニング・スター ロバート・ジョンソン氏)
    • 2002年以後の雇用増の大半は、建設及びその関連企業分野
    • リーマンショックで約200万人失業 (全体では約800万人)
    • その大半がまだ戻っていない
    • 住宅着工は最盛期は年200万戸、現在は70万戸
    • 今後1-1.5年で年100万戸に戻り、約100万人の雇用が創出される見通し
    • 「(エンジニアや会計士など)自分で雇用計画をある程度作れる業種がある半面、職が戻るのはほぼ絶望と判断される業種が入り混じっているのが実態だ」
という事らしい。
2012年2月雇用統計(建設・季節調整無し)
確かにアメリカ労働省のデータを見てみると、建設関係の労働者はリーマンショック前には全く戻っていない。
むしろ2011年1月に最悪になっている。

住宅バブルの2008年と比べるのは余り意味が無いと思うが、そこで働いていた人たちが別の業種に就職できないとこの雇用のミスマッチが埋まらず、失業率は改善できないと思われます。


記事

米雇用総数は危機前と比べまだ600万人減 雇用統計好調でも WSJ


参照ページ
アメリカ労働省

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