2012年3月21日水曜日

日本の節電やシステム対応の過剰反応の話。

原発停止による節電対策に疑問を持つ人は私だけではないようです。

記事によると

  • 2011年夏の電力使用量抑制は、昼間の「ピーク量」を抑えるのが趣旨のはず
  • 勘違いした節電の動きが、いくつかあった
    • 夜間に道路の照明を減らす
      • 安全を犠牲にして夜間の電力を削減する意味はあったのか
    • 夕方5時以降は冷房が止まった
      • 夏は夕方でも暑さが収まらず、働いている人は仕事にならなかった
  • SEを取り巻く三つの「過剰」
    • 個人情報保護
      • 被災した自治体が無くした住民情報を住民基本台帳から取得しようとすると目的外使用に当たる為、使用できなかった。(使用するためには条例の改正手続きが必要)
    • 共通番号制度
      • 必要以上の心配や警戒が日本の国力をそいでいる
    • J-SOX
      • 日本のSOX対策はかなり過剰なレベルから適用が始まった
      • 東京海上日動火災保険が監査機関に提出した書類の枚数が4万枚
      • 2年前に米国の金融機関を訪問した際、その時点ですでにSOXという言葉が全く出てこなかった
という事らしい。

節電対策に対する記事かと思ったら、日本の法制度に対応したシステムの話だった。

私も元SEなので、個人情報保護法の開始時の疑心暗鬼や過剰反応は実感していた。
店員の名札に漢字で氏名を表記したら違反だが、カタカナで表記したら問題ないとかそんな話まで出ていた。

J-SOXの開始当時はコンサル系の会社が煽って、導入会社から多額のお金を取っていたが、経営陣がその費用の多さをやっと認識して、官庁に働きかけたりして緩和していった経緯もある。

日本にはやりながら修正していくという事が出来ない社会になっている。
問題が発生したらその責任を取りたくないという人と自分の責任を他人に転嫁したい人とそれを煽るマスコミまでいる。

この問題は日本の国民性だろうか。


記事

過剰反応をなくそう…節電に見た日本の「悪い癖」 日経新聞

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