2012年3月15日木曜日

最近の米国指標は改善しているけど、景気は良くなるのかという話。

OECDが先ほど、2012年の世界景気のけん引役はアメリカと日本と言っていたが、そのアメリカがこけると大変。

記事によると

  • 良い兆候
    • 過去6カ月平均で1カ月当たり20万の雇用が増えている
    • 2月の自動車販売台数は季節調整済みで昨年8月と比較して25%増
    • 商工業融資は過去6カ月で13.5%増
    • 鉱工業生産指数は過去半年で3.2%増、その前の半年の伸び率1.5%を大幅に上回っている
    • 40%が向こう1年の景気見通しが改善すると回答 (2011年10月時点は21%、WSJとNBC調べ)
    •  FRBがFOMC後の声明で経済について前向きなニュアンスの表現をした
  • 悪い兆候
    • インフレ調整済み可処分所得が過去6カ月ほとんど増加していない
    • 2011年7月-12年1月の消費者支出はインフレ調整済みで、0.6%の微増 
    • GDP2012年1-3月期は年率2%予想 (前期は年率3%、WSJ調べ)
    • GDP2012年4-6月期は年率2.5%予想 (WSJ調べ)
    • あらゆる指標が好転しているにもかかわらず、失業率は8.3%と依然非常に高い水準
    • 原油とガソリン価格の上昇がインフレを進行させ、経済成長を押し下げている
    • 連邦や州、地方自治体の歳出削減が既に経済成長の足を引っ張っている
  • 今後の見通し
    • 指標の好転によって企業や消費者の信頼感が改善すれば、支出と借り入れが増加し、成長が加速する可能性がある
    • 欧州のリセッション(景気後退)やその他地域の景気減速によって米国の輸出が損なわれる可能性がある
    • 議会とオバマ大統領が年末までに赤字を削減できる妥協案を合意できない限り、来年には増税と歳出削減が迫っている
    • 原油価格がこれ以上は上がらないとしても、現在までの上昇分だけで、1-3月期GDP伸び率は0.2ポイント、4-6月期は0.5ポイントそれぞれ削られる可能性がある (マクロエコノミック・アドバイザーズ ローレンス・マイヤー氏推計)
    • イランとの対立が続く限り、原油価格は上昇し続ける公算

という事らしい。

日本もバブル崩壊後、雇用なき景気回復とか言われていたけど、アメリカもそんな状態なのかもしれない。
以前のブログにもあったけど、雇用のミスマッチがあるのかもしれない。
バブル崩壊前の建築関係の仕事について失業した人はまだ半分程度しか就職できていない。

アメリカもこれからもがき苦しむかもしれない。

記事

【コラム】加速と減速の狭間さまよう米経済 WSJ

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