2012年7月23日月曜日

温暖化対策で海洋に鉄球を沈めて珪藻を増殖という話。

ジオエンジニアリング(Geo-Engineering)」って初めて聞く言葉だけど、地球温暖化対策の一つらしい。


記事によると

  • 海洋肥沃化で二酸化炭素削減
    • 研究機関
      • アルフレッド・ウェゲナー極域海洋研究所(Alfred Wegener Institute for Polar and Marine Research)
    • 研究方法
      • 2004年南極沖の南洋に鉄散布
      • 直径60キロにわたる巨大な渦を対象に散布
        • 渦は時計回りにゆっくりと回転しており、実験が外海へ与える影響はほとんどない
      • 硫酸鉄の粒7トンを散布
        • 珪藻という植物プランクトンの一種の餌
    • 研究結果
      • 4週間後には、光合成により二酸化炭素を取り込みながら増殖した珪藻が大量発生
      • 珪藻はやがて死に絶え、死骸は塊になって深さ1000メートル以上の海底へと沈んだ
      • 堆積した死骸は数百年以上にわたり海底に留まる推測される
  • 反論
    • この実験はあくまで例外的な状況下で行われたもので、環境への影響を完全に考慮したものではないと警告
    • ジョン・シェパード(John Shepherd)教授
      • 海洋肥沃化で吸収される二酸化炭素の量はそれほど多くない
      • 海洋生物圏に悪影響を及ぼす可能性
という事らしい。

ジオ・エンジニアリングとは
「地球の気温を下げるために、人工的に雲を増やしたり、空に微粒子をまいたり、宇宙に太陽光を反射する鏡を置いたりするといった各種の気候改変の技術を指す」 (日経新聞より)
という物らしい。

温暖化に対して工業的アプローチの事をいうらしい。

かつてTVでやっていたが、日本の場所は覚えていないが、森林伐採で河川から海に流れ出る鉄分が減った為、河口に鉄球を投下して効果を上げたと言うのがあった。

しかし、環境復元でなく新たな環境を作るとなると生態系に影響を与えることは確か。

珪藻は確かに二酸化炭素を吸収するが同時に海中の酸素も吸収する。

増殖しすぎると海中の酸素不足で海中の生物に影響を与えることは確か。

珪藻を育てるなら、バイオエタノールになる珪藻を養殖して利用した方が経済的ではないだろうか。


記事
「海への鉄散布でCO2を吸収」独論文、異論も Yahooニュース


参照ページ
Dumping iron at sea does sink carbon Nature
気候変え地球を冷やす ジオエンジニアリングに脚光 日経新聞

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