記事によると
- ロンドン五輪で米国代表チームが着用するユニフォームが中国製で非難が起こった
- ロンドン五輪のアメリカ代表の公式ユニフォームをラルフ・ローレンが担当
- ラルフ・ローレンはアメリカオリンピック委員会と2020年まで契約
- ロンドン五輪のユニフォームが中国製と判明
- ハリー・リード上院院内総務やスティーブ・イスラエル下院議員が非難
- 「われわれは最高の米国製品を示すべき」
- 「米国五輪選手のプライドは米国のイノベーションおよび製造業のプライドと切り離すことはできない」
- 非難を受けたラルフ・ローレンの対応
- デザインの変更は行わない
- 今後の五輪のユニフォームは米国で製造すると発表
- 24時間後からはアメリカ製にする
- 2014年のソチ五輪はアメリカ製にすると発表
という事らしい。
ラルフ・ローレン製のユニフォームは同社のロゴが大きすぎるという非難が上がったり、色々問題を巻き起こしているようです。
ロンドンオリンピックアメリカ代表の公式ユニフォーム (ラルフ・ローレンより) |
ところで、アメリカの議員はオリンピックはアメリカ製の品評会と思っているのでしょうか。
あの「われわれは最高の米国製品を示すべき」という発言はどうなんだろう。
選手が使用している道具などには、ドイツ製、イギリス製や日本製などアメリカ製以外もある。
それは問題視しないで、ユニフォームだけに抗議するのはあきらかに人気取りではないだろうか。
ラルフ・ローレンはおそらくスポンサー料を払った上で、自腹でユニフォームを提供しているはず。
なら、品質に問題が無い限りコストの安いところで生産するのは企業として当然の行為ではないだろうか。
ちなみにロンドンオリンピックの公式マスコットは中国製らしい。
これは、国内の雇用や開催国として自国で生産した方が良いと思う。
(追加)
話題になっているようなので、更に深堀。
日本のユニフォームについて調べてみました。
開会式などで着用する日本代表選手団公式服装(高島屋製)
開会式・式典用(左)、渡航用(右) (JOCより) |
日本代表選手団オフィシャルスポーツウエア
ミズノ株式会社
ミズノ製スポーツウェア (JOCより) |
原産国に日本製・中国製とありました。
縫製は日本でやっているかは分かりませんが、原材料の一部に中国製があるようです。
株式会社アシックス
アシックス製スポーツウェア (JOCより) |
株式会社デサント
デサント製スポーツウェア (JOCより) |
以上
記事
ソチ五輪の米選手団ユニフォームは「米国製」に、中国製に議員ら反発で WSJ
参照ページ
五輪米国代表団ユニホームの大きすぎるポニー WSJ
日本代表選手団公式服装 JOC
陸上競技日本代表選手の新オフィシャルウエアについて アシックス
日本代表選手団へのオフィシャルスポーツウエアとバッグのサポートについて アシックス
アメリカでは、Outsourcingといって、人件費の安い中国などアジア諸国へ企業の仕事が流出し、国内の雇用率低下に深刻な影響を与えています。 企業の利益が最優先で国民の、特に労働階級の仕事が奪われている事は特にこの数年の不景気の中で問題視されるようになり、Outsourcingへの批判が高まっています。そんなさなかでオリンピックという国を代表するイベントでのユニフォームもOutsourcingされた中国製ということでこのように批判の対象となったようです。
返信削除調べてみると過去のソルトレイトシティオリンピックの際にミャンマー製の聖火ランナーのユニフォームが問題になった事があるようです。その時は軍事政権下の国で作られた為、問題視されたようです。今回は国内雇用が問題。景気がよければサービス業や住宅関連の雇用があったので良かったかもしれませんが、不景気になると職を失ってしまう。保守的な考えがメジャーになってしまうと大統領選挙にも影響してしまう。このユニフォーム問題を政治問題化されないか心配です。
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