記事によると
- 遺伝子組み換え蚊で蚊の数を85%減少
- 研究機関
- Oxitec
- 研究対象
- 研究結果
- ブラジルの一部地域で遺伝子組み換え蚊を放出
- 導入されていない地域と比べて85%も減少
- 仕組み
- 遺伝子組み換え蚊のオスから生まれた子供は特定の抗生物質がないと成長できない
- テトラサイクリン系のある抗生物質が必要
- この抗生物質がないと死ぬ
- 蚊が減少する流れ
- 遺伝子組み換え蚊のオスが天然の雌と交尾
- 天然のオスの交尾機会を奪う
- メスが子供を産む
- 子供は成長途中で死ぬ
- 遺伝子組み換え蚊のオスも数日で死ぬ
- 蚊が減る
- メリット
- コストが余りかからない
- 殺虫剤よりも環境への害は少ない
- デメリット
- 遺伝子組み換え蚊が環境に適合したらどうなるかわからない
- 実験の予定・経過
- マレーシアやケイマン諸島は承認待ち
- パナマ、インドは導入するもよう
- ネッタイシマカの影響
- 2010年にマラリアによって65万5,000人、デング熱によって約2万人もの死者を出した (WHOより)
- 2009年からイタリアではネッタイシマカが増殖
- イタリアすべての地域で生息が報告されている
- デング熱やマラリアについて多くの(重要な)事例が生じている
- 2007年にはエミリア=ロマーニャ州がチクングニア熱(wiki)の流行に襲われた
- 2009年フロリダ州でデング熱が流行 (1934年以来)
- 殺虫剤を大量散布
- 15カ月の間に93人が感染
- 1年前にOxitecが実験する予定だったが、反対運動で断念した
ネッタイシマカ (Weblio辞書より) |
遺伝子組み換えというと直ぐに拒絶反応を持つ人がいるが冷静に考えたい。
この遺伝子組み換え蚊はネッタイシマカ減少に明確な効果を出している。
問題点は
- ネッタイシマカの減少で食物連鎖上に問題がでるか
- 通常のネッタイシマカの減少で本来なら競争力が無く死ぬ変種が流行しないか
- 遺伝子組み換え蚊が必須物質の代替物を見つけて繁殖しないか
- 遺伝子組み換え蚊を捕食した生物に影響を与えるか
私は生物の専門家で無いので正確なことはわからない。
しかし、病気による経済的損失を考えると一部地域で検証しながら導入していけば、大きな問題が発生しないのではないだろうかと思う。
遺伝仕組み蚊だから未知の問題が発生するというのは安直な考え方。
そんな事を言っていたら、科学の進歩や技術の進歩が遅くなってしまう。
記事中で蚊が寝室に蚊帳の設置が増えて、日中に活動するようになった事から蚊の適応能力があるという様な事を書いてあったが、問題点を明らかに混同している。
反証する場合はきちんと科学的根拠に基づく論理を展開してもらいたい。
記事
ブラジルで実証:自らを絶滅させる遺伝子組み換え蚊 Yahooニュース
参照ページ
Brazil dengue case study OXITEC
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