2012年6月18日月曜日

カナダの「黒い金」とは"ベン・ジョンソン"では無く、"オイルサンド"の事。

記事のタイトルが「カナダの「黒い金」がアジアを救う」とあったので、オリンピックが近い事もあり、
"ベン・ジョンソン"→"ドーピング"
と思ってしまった。

黒い金とはオイルサンドのことでした。

どうやらテレ東の未来世紀ジパングで紹介されるらしい。

記事によると

  • オイルサンドとは
    • たまたま地表の温度や土壌の条件がよく、石油のうち揮発しにくい成分が地表や浅い地層に残ったもの
    • カナダの冷涼な気候とアルバータ州の砂地が石油の成分を残し、世界最大のオイルサンド地帯を形成
    • オイルサンドが一般の原油生産よりも環境負荷が高い
      • エネルギーを生産するために大量のエネルギーが必要
      • 露天掘りでは地表の森林伐採など環境破壊の問題がある
        • カナダ政府、アルバータ州政府は環境復元などを厳しく義務付け
  • オイルサンドの歴史
    • カナダの先住民がカヌーの防水に利用
    • 石油資源の利用はオイルショックの1970年代から
      • 原油の生産コストは高い
      • 油質が重質で利用価値は高くない
    • 近年の原油価格の高騰で採算性向上
      • 現在のカナダの原油の過半はオイルサンドから
  • オイルサンドの恩恵
    • カナダは政治的に安定している
      • 供給不安が無い
    • 世界最大の石油消費国である米国に隣接し、パイプライン網がつながっている
      • アメリカの中東やアフリカ、中央アジアからの輸入が減少する可能性がある
    • アメリカの需要減で原油価格が抑えられる可能性がある
という事らしい。

記事には余り環境負荷について書いていないが、相当量の有害物質がでるらしい。
(NationalGeographicより)
詳しい内容が知りたい人はNationalGraphicのサイトを見てください。

日本の基準だとまず開発は不可能だろう。

しかし、この廃液を成分分解する技術を開発すれば、結構な需要が見込めそう。
日本は油分に関する微生物の研究も進んでいるので、ひょっとしたら使える技術を既に持っているかもしれない。

カナダで環境への関心が高まるとオイルサンドも危ないので廃液に関しては早めに解決して欲しい。



記事
カナダの「黒い金」がアジアを救う 日経新聞


参照ページ
特集:カナダのオイルサンド NationalGeographic

0 件のコメント:

コメントを投稿