記事によると
- 銀行同盟とは
- 欧州の銀行監督や破綻処理制度、預金保険の仕組みの一本化を進める構想
- 完全実施までには早くても2-3年かかる
- 銀行監督について
- 銀行の監督権限という国家主権をEUに渡すことになる
- 自国の銀行を守ろうという「しがらみ」が排除できる
- 銀行を厳格に査定できるようになる
- 銀行が資本不足に陥れば、ESMから公的資金を注入する
- ECBを活用するのか、新たな監督官庁をつくるのかなどの具体的な議論はまだ詰まっていない
- 預金保険の一本化について
- 比較的健全な金融機関を抱える国の負担が増える恐れがある
- 今後の予定
- 2012年6月末ブリュッセルでEU首脳会議にて導入案を討議
- 欧州委員会がEU加盟27カ国に対して金融行政の一元化を提案
- 域内の主要金融機関約30社の監督機能をECBなどに移管する案が浮上
- 預金保険の一本化を検討
- 各国の反応
- 早期導入を提唱
- オーストリア中銀ノボトニー総裁
- ドイツの野党・社会民主党(SPD)のシュタインマイヤー元副首相兼外相
- メルケル独首相ら主要国首脳も容認論に傾いている (日経新聞より)
- ファンロンパイ大統領は早期に実現する可能性は高いとの考えを示した
- 「銀行の統合が最重視されており、他の案件に先立ち、一段と集約化された共通の(金融)監督制度の確立で合意することが可能と考える」
- 条約改正が必要とされなければ、早期実現は可能
- バローゾ欧州委員長はユーロ共同債の発行を視野に入れている
- ドイツやフィンランドが時期尚早と抵抗
銀行も国をまたいで事業を行っているので、EUで管理するのは良い事と思われる。
ただ銀行は国の意向を汲んで融資する事があるのでそのような国策銀行は規制対象に含めるのかなど問題が出てくるだろう。
預金保険の一本化も掛け率、自己資本比率や不良債権の基準共通化、査察の権限などどうするか利害対立がありそう。
国債購入も以前なら役人との馴れ合いから購入していたが、新しい基準では購入できませんとなったら利率があがるかもしれない。
バローゾを牽制しながら、なんとか合意してEUの安定化を早期に実現して欲しい。
記事
銀行同盟 時事ドットコム
欧州の「銀行同盟」とは+ 日経新聞
ユーロ圏、銀行同盟の早期実現が可能=EU大統領 REUTERS
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