日本では、大手の品質管理が厳重で、そんな事に気をとられるのは滑稽な事と思っていたが、実際の製品からセシウムが発見されてしまった。
今回発見した粉ミルクは
- 検査は12月3日に実施
- 原料は3月11日以前の北海道産など
- 3月14日-20日に埼玉県の工場で乾燥させる工程を経た製品
- 4月以降ドラッグストア等で販売
- 明治ステップ(850グラム入り缶)
- 賞味期限が「2012年10月」と刻印(日経新聞より)
- 賞味期限が「2012年10月4日」と刻印(スポニチより)
- 賞味期限が「2012年10月21日」と刻印(スポニチより)
- 賞味期限が「2012年10月22日」と刻印(スポニチより)
- 賞味期限が「2012年10月24日」と刻印(スポニチより)
- 交換は明治ステップ(850グラム入り缶)の賞味期限が2012年10月3,4,5,6,21,22,24日の物が対象(REUTERS)
- 最大1キログラム当たり30.8ベクレルの放射性セシウムが検出(暫定規制値は1キログラム当たり200ベクレル)
ここで疑問が起きる。
まず、
- なぜ、3月に生産した商品の検査を12月に行ったのか
- 明治は7月から自主検査を定期的に実施(明治のHPより)
- 製品は不検出
- 製造工程に使う水は不検出
- 明治は4月28日に3月21日製造した物の放射線量を検査したが、検出限界値未満だった(WSJ記事に誤りがあり明治のHPの日付を採用)
- 明治はその前後に製造された製品は安全だと考えていた
- 明治は顧客からの電話が11月28日にあり、検査を行った(自主検査ではない)
- セシウムが混入した工程が空気乾燥工程だとすると他のロットに問題はないのか
- 他の工場で生産はしていなかったのか。また、していた場合セシウムは見つかっていないのか
- 明治以外の粉ミルクからはセシウムは発見されていないのか
- 7-8月に厚生労働省が各メーカーの粉ミルクを調査したが、検出限界以下だった
今回の件は
- 市民団体が「明治ステップ」について行った放射線検査を行い、検出
- 市民団体がHP上で公開
- それを見た一般顧客が明治に問い合わせ
- 明治でも放射性物質(セシウム)を検出
と、明治の自主検査から発見されたわけではなかった。
つまり、メーカー任せでは安心できないという事になる。
商品の生産者としての責任をメーカーには全うしてもらいたいのもだ。
今回の事件での各メーカーの対応状況。
ビーンスターク・スノー株式会社のみがすばやい対応。
ビーンスターク・スノー、和光堂、森永乳業は順次検査結果を公表。
グリコのみ、見つからないの一点張り。
以下、メーカーのHPより今回の事件での各メーカーの対応状況。
ビーンスターク・スノー株式会社のみがすばやい対応。
ビーンスターク・スノー、和光堂、森永乳業は順次検査結果を公表。
グリコのみ、見つからないの一点張り。
2011/12/08 弊社粉ミルクに関する放射性物質検査結果について ビーンスターク・スノー株式会社
他社育児用ミルクの放射性物質に関する報道について(12月7日リリース) 和光堂
弊社育児用ミルクの放射性物質に関する検査体制と結果について(12月7日リリース) 森永乳業
「明治ステップ(850g缶)」のお取り替えに関するお詫びとお知らせ 明治
【お知らせ】弊社粉ミルクにおける放射性物質について ビーンスターク・スノー株式会社
乳児用調製粉乳の放射性物質検査について(9月2日リリース) 和光堂
「粉ミルク製品」の放射性物質検査について(8月26日リリース) グリコ
育児用粉乳の放射性物質検査について(8月30日リリース) 森永乳業
以下、参照ニュースサイト
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