特に日本ではあまり良くない方へインセンティブが働く可能性が高い。
で、この制度はイギリスの話。
記事によると
- 死亡者数が少ないと現金がもらえる制度
- 制度
- 心臓発作のような条件の死亡率を削減すると現金が貰える
- 参加者
- 24のNHS病院
- 結果
- 制度が始まる前の同じ期間と比べて、肺炎と人工股関節などで死亡した人が18ヶ月で約890人少なかった
- マンチェスター、ノッティンガム、バーミンガムとケンブリッジ大学が共同で調査を行った
- 18ヶ月で480万ユーロ支払われた
- 考察
- アメリカでも同様の制度が行われたが効果は無かった
(Matt Sutton, professor of health economics at Manchester) - イギリスで効果があったのは、24病院が競った為
- アメリカは地方で行われ、5%の病院しか参加しなかった
- この制度でイギリスの肺炎、心不全、心臓発作などの病気で死ぬ確立は6%減少する
- イギリスの制度は32の病院に拡大
どうなんでしょうねぇ。
これは今までの患者の扱いが酷かったという事を示していると思います。
病院関係者はインセンティブを貰わないと真剣に患者と向き合わない人がいるという事なのでしょうか。
日本では考えられない制度と思われます。
また、日本だと制度で指定された病気で死にそうな人はグループ内の病院で転院させて、現金を得ようとするインセンティブが働く可能性が高いと思われます。
死ぬ可能性の高い人を1箇所の病院に集め、その他の病院で現金を得ればその方が儲かります。
または、直る見込みがないと自宅療養にさせるとかもあるかもしれません。
大阪の特定の地域では、生活保護者を対象に制度上の特定の病気だと嘘をついて入院させ続けるかもしれません。
日本で行う場合は、査察とインセンティブ以上の罰則が必要と思われます。
記事
The hospitals given a cash bonus if FEWER patients die MailOnline
参照ページ
Reduced Mortality with Hospital Pay for Performance in England the New England Journal of Medicine
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