2012年11月23日金曜日

エバーノート流採用試験は文書を書かせる。

エバーノート創業者フィル・リービンのコラム3回目です。

1回目(blog)は起業の心構えのような事を書いていました。
2回目(blog)は2種類のマネージメント方法について書いていました。
3回目は優秀な人材の採用と解雇について書いています。


記事によると
  • 優秀な人材をどうやって採用しているのか
    • 一番は親しい友人の推薦
      • 信頼する仲間から「あいつなら間違いないよ」と言われれば、心強い
    • 次は社員の推薦
      • 優秀な社員の推薦なら、優秀な人が入ってくれる可能性が高い
      • 推薦された人が採用されることになったら、ボーナスを出す
    • その他
      • 口コミは欠かせない
      • 人脈は何ものにも代えがたい財産
  • 採用試験で、文章を書かせる
    • 理由
      • 作文は書き手の性格がとてもよく理解できる
      • 短い文章でも正確に人物を把握できる
      • コミュニケーション能力が分かる
        • 自分の考えを簡潔に相手に伝え事が仕事上、非常に重要
        • 専門性、技術力があっても、コミュニケーション能力が不足していると採用しない
      • 「Evernoteアンバサダー(親善大使)への感謝の手紙」
        • アンバサダーとはEvernoteの普及促進をボランティアで手伝ってくれる熱心なユーザー
  • 必要な時には人を解雇する
    • 理由
      • 特に小さなチームでは、判断が遅れるほど、皆が混乱に陥り、組織全体をダメにする
        • どんなに信頼のおける友人の紹介でも、優秀な人でも解雇する
    • どんな時に解雇するか
      • 部下の適性に疑念が生じたら、解雇以外に選択肢はない
    • 解雇について
      • 社員を解雇したことで後悔したことは1度もない
      • 「もっと早く解雇すべきではなかったか?」と思った事はある
      • 成功した起業家のほとんどが、一度は親しい友人を解雇した経験を持っている
      • 確信をもって一人を解雇できるなら、もっと確信をもってたくさんの人を採用できる
        • 非常に不快な決断であっても、覚悟と確信をもって下せるようになれば、楽しい決断にはその100倍もの確信をもって臨めるはず
という事らしい。

優秀な人を採用するには、やはり一番良いのは人脈。
なぜなら、紹介する人のほとんどが直接、その人の人成りなり、仕事について実際に見ている。
そこから、判断してこの人ならという気持ちになる。

特に小さい会社ほど人脈は重宝する。
ITやシステム会社であれば、大学の研究室が狙い目。
わりと優秀な人が結構いる。

次は、大企業に入社して半年ぐらい経った人など。
大企業が新人教育してくれた人を雇えば、教育費が浮かせられる。

採用試験については、リービン氏には経験から独自の方法・基準を持っているようです。
採用基準から考えるに、エバーノートはアイデアや話し合いを重視する会社と思われます。

恐らく自分が良いアイデアと思っていてもうまく説明できない人や話し合いの場で、議論を乱す人とかいたのでしょう。
日本の場合ですが、得てして技術者はコミュニケーションが下手で、攻撃的な人、固執する人が多いように思われます。

最後に解雇について。
大企業だと配置転換を行ったりしますが、小さな会社では解雇するしかないでしょう。
しかし、日本の法律では解雇に対して厳しい。
だから、人材の流動性や優秀な人の給料が上がらない。

リービン氏ぐらい有名になれば、自然と人が集まるようになるだろうけど、最初は苦労したんだろうなぁ。

記事
解雇する覚悟がなければ、採用してはいけません 日経ビジネス

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