記事によると
- IEAは2017年までにアメリカが世界最大の産油国になる見通しを明らかにした
- 2017年までにアメリカがサウジアラビアを抜いて世界最大の産油国になる
- アメリカは3年以内にロシアを上回り、世界最大のガス生産国になる
- アメリカは総エネルギー需要の約20%を輸入に依存
- アメリカは2035年までにエネルギーの自給体制を確立する
- 2030年までには北米全体で石油の純輸出地域が形成される
- カナダのアルバータ州のスチーム補助重力排油法(JOGMEC)で生産されるオイルサンドが加わる
- アメリカの1日あたりの石油生産量の予測
- 810万バレル(2010)→1110万バレル(2020)→1090万バレル(2025)
- サウジアラビアの1日あたりの石油生産量の予測
- 1110万バレル(2010)→1060万バレル(2020)→1080万バレル(2025)
- アメリカの天然ガス生産量
- 604bcm(2010)→679bcm(2015)→747bcm(2020)
- ロシアの天然ガスの生産量は増加するが、2015年までは675bcmが限界
- ロシアの天然ガスの生産量は2020年は704bcm
- アメリカは2020年に天然ガスの純輸出国になる
- 2035年には中東の石油輸出量の9割がアジア向けになる
- アジア諸国は戦略的な石油輸送ルートを確保するため、さらなる投資が必要になる
- 世界全体のエネルギー需要は
- 123億8000万toe(2010)→167億3000万toe(2035)
- 増加分の3割は中国、インド、中東の生活水準の向上
- 発展途上国が全世界の需要量に占める割合
- 55%(2010)→65%(2035)
- 中国の需要は60%増加
- OECD先進国の石炭や石油の消費量は、現在の57%から42%にまで低減する
- 化石燃料需要の絶対量は2035年まで増加
- 割合は81%から75%にまで減少
- 世界の石油需要は、1日あたり
- 8740万バレル(2011)→9970万バレル(2035)
- 中国だけで増加の半分を占める
- 天然ガスの世界需要は2035年に50%増加して5兆立方メートル
- 石炭の世界需要は2035年には21%増
- アメリカの石炭による発電量はわずか数年で50%から32%に減少した
- アメリカ、ヨーロッパ、日本の石炭使用量は減り続ける
- 中国とインドでは増える
- 経済大国(アメリカ・中国)がエネルギー効率の改善をすると2035年までのエネルギー需要の伸びは半減する
- 世界の総電力需要は、2035年までに70%以上増加し、3万2000テラワット時に達する
- 原子力発電量が世界全体の発電量に占める割合は2035年までに12%
- 中国、韓国、ロシアで利用が増えている
- 再生可能エネルギーによる発電は
- 20%(2010)→31%(2035)
- OECD加盟国内では風力発電が主力
- 非加盟国では水力発電が主力
- バイオ燃料をはじめ、再生可能エネルギーの需要は政府の助成金に大きく依存している
- 2011年の助成金は総額880億ドル(約7兆円)で前年比24%増
- 消費の大半がOECD非加盟国になる
- 中国とインドだけで半分を占める
- 電気料金は2035年まで15%の値上げが予想される
- 2035年アメリカは14セント/KW(約11円)
- 2035年ヨーロッパは25セント/KW(約20円)
- エネルギーに関連する二酸化炭素排出量は
- 31.2ギガトン(2011)→37ギガトン(2035)
- 平均気温の長期的な上昇幅は3.6度
- IEAのチーフ・エコノミストで報告書の主著者のファティ・ビロル(Fatih Birol)氏
- 「アメリカの石油輸入量は、1日あたり1000万バレルから400万バレルへと減少傾向にある」
- バイオ燃料などを含む国内生産の増加は、大幅な減少分のわずか55%を賄うにすぎない
- 残りの45%は、乗用車やトラックに対して連邦政府が定める燃費基準の厳格化の結果
- アメリカがエネルギーを自給するようになると
- アメリカの石油が輸出されるようになる
- 天然ガスの地域差が小さくなる
- 現在はヨーロッパ価格はアメリカの5倍、アジア価格は8倍
- アメリカは電気代が安くなり、競争に有利となる
IEAの世界エネルギー展望2012は有償だったので中身を確認することは出来ませんでした。
記事の内容を見てみると、アメリカでエネルギー開発が進むそうです。
なぜ原油が増えるかは書いてありませんでしたが、深海油田というキーワードがありました。
他にアメリカで油田が見つかったという話は聞いたことが無いので、メキシコ湾かもしれません。
天然ガスについてはシェールガスの開発が進んでいるので世界一になる可能性はあります。
しかし、環境汚染が問題になっているのでエリン・ブロコビッチ(wiki)のような人が現れると開発が中止するかもしれません。
アメリカがエネルギーの自給自足をするようになったら一番の問題は安全保障上、中東にアメリカが関心を持たなくなることだと思われます。
ペルシャ湾で問題が起こったとしてもアメリカには影響が少なくなるので、関心が薄くなり、EUとアジアで問題を解決しなくてはならなくなります。
その際、中国が主導権を握る可能性があります。
交渉しだいでは、日本への配分が少なくなり、原油価格が高くなる恐れもあります。
そうならない為にも、対策を考えておく必要があるのではないでしょうか。
記事
米が最大産油国、世界の需給変化 NationalGeographic
参照ページ
World Energy Outlook 2012 IEA
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