記事によると
- 2012年10月雇用統計は非農業部門雇用者数が前月に比べて17万1000人増加
- 発表内容
- 非農業部門雇用者数:前月比17万1000人増 (予想:12万5000人増)
- すべては民間部門での増加
- 民間は18万4000人増
- 政府部門は1万3000人減
- 失業率:7.9% (前月:7.8%)
- 失業率悪化は求職者が増えた為
- 労働人口が57万8000人増
- 労働人口は求職者+労働者
- 労働参加率が0.2%増の63.8%
- 8月と9月の雇用者数は合計8万4000人上方修正
- サービス業部門は16万3000人増
- 小売業で3万6400人増
- 人材派遣業は1万3600人増 (前月は1万1800人減)
- 財生産業部門
- 建築業が1万7000人増
- 1月以来の大幅な増加
- 製造業は1万3000人増
- 3ヶ月ぶりの増加
- 識者の見方
- 「米経済は今年に入ってから停滞したが、景気回復は継続的に勢いを増しているとの見方が出てきている。今回の雇用統計ではこうした見方が裏付けられた」
(TD証券シニア米国ストラテジスト ミラン・ムルレーン氏) - 「世界大恐慌以来の景気後退から米経済が回復を続けていることの新たな証拠となる」
(アメリカ大統領経済諮問委員会(CEA)クルーガー委員長) - 「毎月25万-30万人の雇用増が得られて初めて、勢いがある数字と言うことができる。この水準では十分ではない」
(共和党のロムニー候補の経済政策顧問を務めるグレン・ハバード元CEA委員長) - 「FRBは過去数カ月の労働市場の改善には、おおむね満足していないとみられる」
(ムーディーズ・アナリティックス エコノミスト ライアン・スィート氏) - 「失業率をFRBが目指す水準まで引き下げるにはまだまだ不十分」
(チャールズ・シュワブの債券ストラテジスト、キャシー・ジョーンズ氏)
前月の9月はパートが大幅に増えた為に失業率が好転したのですが、今月は順調にフルタイムの雇用が増えたようです。
アメリカ雇用統計10月(季節調整済み) |
地方や政府の財政が厳しいのに7,8月と政府部門が雇用しているのは謎ですが、民間の雇用は順調に増加傾向。
まだまだ増加スピードが遅いという評価ですが、悪化ではなく改善方向というのはオバマ政権にとっては追い風になるでしょう。
記事
10月米雇用統計、非農業部門雇用者数は予想上回る17.1万人増 REUTERS
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