記事によると
- 天然ガス先物相場は2002年1月以来の低水準価格 (2.0331ドル/100万BTU)
- 米国では天然ガスの貯蔵スペースがなくなりそうなため、価格は何十年かぶりの低水準に落ち込む可能性がある
- 影響
- ガスを生産しているエネルギー企業の売上高の減少
- 火力発電市場での石炭のシェアを天然ガスが奪う
- 鉱山業界
- 石炭輸送が単一の収入源として最大の鉄道会社
- 原子力発電所建設業界、風力発電や太陽光発電設備の業界
- 電気料金の値下げ
- ボストンの公益事業会社NSTAR
- 2月に企業向けで34%値下げ (8.5→5.5セント/KWH)
- 5月には家庭向けも値下げすると見られる
- 多くの地域で電力卸売価格は1KWH当たり2~3セントに下がっている
- ガスを使った発電が増える
- 4億5000万MWH増加予想
- 年間のガス消費量は3兆3000億立方フィート増予想 (2011年の消費量13.5%相当)
- 石炭による発電は無くならない
- 電力供給を維持するのに必要
- 一部の公益事業会社は契約で石炭引き取りの義務がある (破棄は多額の違約金が発生)
- 天候が良いと夏場に消費電力が増加し、石炭・天然ガスの消費量が増加する
天然ガス先物 (FOREXPROS.jpより,クリックで拡大) |
海の向こうでは電力料金値下げをされているのに、こちらは値上げ。
シェールガスの生産拡大で安価なエネルギーが得られる国は強い。
日本も早くシェールガスの生産が始まるようになれば、こんなに電力会社もなんやかんや言われなくても済むのに。
記事
豊富な天然ガスで業界変容 石炭不動の地位から転落 WSJ
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