政府が貸し出しを厳しくするようにと言ったり、ちょっと緩和すると言ったりしているから貸し出し金利も高めになったのだろう。
そんな中国の銀行で不良債権比率が上昇している銀行があるらしい。
記事によると
- 中国大手銀行4行の現状 ( 工商銀、中国建設銀行、中国銀行、中国農業銀行 )
- 各行とも純利益は過去最高の水準
- 工商銀は前期比26%増 (2082億元(約2兆7300億円))
- 中国建設銀行、中国銀行、中国農業銀行は1千億元超え
- 金融自由化が遅れているため、利ザヤを稼ぎやすい
- 海外の大手銀行の中国国内での業務拡大ペースを監督権限などでコントロールしている
- 預金と貸し出しの基準金利に一定の差を設けている
- 第4四半期(10~12月期) (日経新聞推計)
- 農業銀の純利益が1割強減少
- 工商銀など3行は2桁増益だが、利益率は通年に比べ低下
- 中国の銀行大手4行中3行で不良債権比率が上昇
- 2011年末の不良債権残高
- 建設銀、中国銀、民生銀、中信銀行の4行で2010年末比で増加に転じた
- 2011年9月末比では、工商銀を加えた5行で増加
- 各行とも不良債権比率の分母となる貸出残高を軒並み2桁増やしている
中国の貸し出しが増えているのは正常な貸し出しを行っているのか、それとも帳簿をいじる為にダミー会社や海外の会社に貸し出しをしているのかはわからない。
公共投資も減っているし、EUの経済も不調、不動産価格も下がってきており、鉄道部も大幅な借り入れを返せる見込みがない。
増益の理由は理解できるが、貸し出しが増えているのはちょっと疑問。
中国の景気の行方は要注意。
記事
中国の大手3行、不良債権比率上昇 2けた増益も景気減速兆し 日経新聞
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