2012年4月18日水曜日

EUや中国は石油高の影響を受けにくいのに日本・米国は受け易い構造になっている。

原油高になると日本は色々な物が値上げされてしまう。


記事によると

  • 日米は原油高の影響を受け安くなり、中国は受けにくくなっている
    • 2011年OPEC諸国からの石油輸入に払った資金1ドルにつき、製品輸出を介して戻ってきた金額 (IEAより、金融システムを経由したオイルダラーの再循環を計算に含めていない)
      • 米国:34セント (1970~2000年平均55セント)
      • 日本:14セント (歴史的な平均43セント)
      • 中国:64セント (1970~2000年の平均は取るに足りない値)
      • EU:80セント
  • OPEC加盟12カ国の原油販売による収入は前年比15%増の過去最大の1兆1700億ドル (米国政府より)
という事らしい。

日本は原油依存度が高く、また円高で輸出額が減っている為、このような結果が出たと思われる。
対して、中国は原油高を価格転嫁しているかは疑問だが、石炭が主力のエネルギーとなっており、製品の輸出が拡大した為、64セントと多くなっていると思われる。
EUはロシアからの天然ガスの輸入で原油高の影響を少なくしている為、80セントと高い数値になっていると思われます。

日本としては、原油依存度を下げる必要があるが、
石油製品の用途別消費量 (2011年エネルギー白書より)
と一番多いのは自動車。
ガソリンの消費量を抑える為には、走行距離の長い営業車(タクシーなど)をガソリン以外の燃料にする必要がある。

価格や供給基地の問題で直ぐには解決できないが政策的に推し進めていけば、将来の原油依存度を減らすことが出来る。

記事
[FT]原油高の衝撃に弱くなる日米、背景に中国の台頭 日経新聞

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