2012年11月5日月曜日

アメリカで販売していた韓国車の燃費表示は誇大数値だったようです。

燃費が良いと思って買ったら、その数値に誤りが在ったというのはちょっと許せない事件です。

確かにカタログ値は実際の走行では出る事はありません。

しかし、他社との比較には使用するので正確を期してもらいたいです。

記事によると
  • 2012年11月2日米環境保護局(EPA)は現代自動車と起亜自動車が2010年から米国で販売した約90万台の車について燃費が誇大表示されていたと発表
    • 対象の車
      • 現代自動車
        • 2013年モデル
          • アクセント
          • エラントラ
          • ジェネシス
          • サンタフェ
          • ツーソン
          • ベロスター
        • 2012年モデル
          • ソナタ ハイブリッド車
      • 起亜自動車
        • 2013年モデル
          • リオ
          • ソレント
          • ソウル
          • スポーテージ
        • 2012年モデル
          • オプティマ ハイブリッド車
    • 誇大表示の内容
      • 両社とも2012年モデル全体の平均燃費は1ガロン当たり27マイルから26マイルに低下
      • 現代自動車では高速道路走行時の燃費が1ガロン当たり約40マイルであることを中心に宣伝
        • GMやフォードを皮肉った「セイブ・ジ・アスタリスクス(星印倹約)」キャンペーンを展開
        • エラントラは標準装備は標準装備で40マイル/ガロンと宣伝
      • 現代自動車の「エラントラ」の燃費について (誇大表示→訂正後)
        • 市街地:29マイル/ガロン→28マイル/ガロン
        • 高速道路:40マイル/ガロン→38マイル/ガロン
    • 事の発端
      • 現代自動車はこれまで燃費に関する苦情には取り合わなかった
      • 両社は「ポピュラー・メカニクス」や「カー・アンド・ドライバー」といった雑誌はそれぞれ独自にテストして問題ないとした結果を載せた
      • 消費者や他の自動車メーカーからの苦情でEPAが調査開始
      • EPAは2010年に現代自動車グループが燃費テスト方法を変更した際に誤りがあった事を発見
    • 両社の対応
      • 現代自動車グループ(現代自動車と起亜自動車)はEPAの調査結果と異なることを認めた
      • 誇大表示された車の消費者には補償することを発表
        • EPAによる総合燃費との相違分に対し、居住地のガソリン価格と実際の走行距離に基づいて算出された金額
        • 該当車を所有している限り所有者は補償金を継続して受け取ることができる (広報担当者)
        • デビットカードで支払い
        • 補償金のコスト推定値は数千万ドル規模になるとみられる
        • 正しい燃費表示変更後からの新車購入者には保証しない
という事らしい。

事の発端は現代自動車グループが2010年に燃費テスト方法を変更した際に誤りが発生した為という事らしい。
この誤りがどんなものなのか、また故意かどうかはわからない。

実際にEPAが承認している数値を見てみると、
  City Combined Highway
2012 Nissan Versa 30
33
38
(誇大表示) 2012 Hyundai Accent 30
33
40
2012 Honda Civic HF 29
33
41
2012 Ford Fiesta SFE FWD 29
33
40
2012 Mazda 3 DI 4-Door 28
33
40
2012 Toyota Yaris 30
32
35
2012 Honda Civic  28
32
39
(本当) 2012 Hyundai Accent 28
31
37
2012 Kia Rio 28
31
36
2012 Honda Fit 28
31
35
※数値はU.S.DEPARTMENT OF ENERGYよりAutomation車の数値、誇大表示数値はEXTREMETECHより

誇大表示した数値は僅かなように感じるが、他社の車と比較してみると違いが分かる。
少しでも燃費の良い車に乗ろうと考えている人ならアクセントを選んだかもしれない。

消費者は騙されたと感じるのは間違いない。

しかも、メーカーの対応としては最悪の対応をしていたようです。
消費者の燃費が悪いのではという問い合わせは無視。
批判に対しては、誤った方法のテスト結果を雑誌に掲載して正当性を主張。

政府機関が動いて、誤りを指摘してやっと認める。

相当印象が悪くなると思われます。

EPAの調査結果を見てみると、最大で6マイル/ガロンも誇大表示している車種もありました。

試験を行っていた担当者はおかしいと思わなかったのでしょうか。


記事
韓国・現代自動車、燃費を誇大表示 WSJ

参照ページ
EPA Investigation Prompts Carmaker to Correct Inflated Mileage Claims EPA
Hyundai Accent review: 40 mpg with gas, but falls short on tech EXTREMETECH

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