2012年10月12日金曜日

本当にチョコレートの消費量とノーベル賞受賞者数は関係あるのか?

ノーベル賞受賞者がチョコレートを食べているかを問題としないで、国民全体で食べているかを調べたという全く根拠が無い調査です。

それでも面白いので紹介。


記事によると
  • チョコレート消費量が多い国ほど、ノーベル賞受賞者を輩出する確率が高い
    • 研究機関
      • ニューヨークの病院に勤務するフランツ・メッサーリ医師
    • 調査方法
      • 23カ国のチョコレート摂取量とノーベル賞受賞者数の人口比を調査
    • 研究結果
      • 相関関係は0.791
      • 最も相関関係が見られたのはスイス
という事らしい。

チョコレート消費とノーベル賞受賞数関係 (The New England Journal of Medicineより)
グラフを見る限り、直線状に並び、r値も1に近いので相関関係があるように思える。

しかし、どう考えても国全体の消費量と個人の受賞が関係しているとは思えない。

人口やチョコレートの消費量は年代ごとに変化するだろうし、それを直近の数値と比較されても説得力は無いと思われる。

また、賞の受賞もヨーロッパが先行し、アメリカ、日本と続いているので、直近数十年で比較すれば違ってくるだろう。

偶然、なんか関係がありそうだからと取り上げて、曲解しないよう気をつけよう。



記事
チョコ摂取量多い国、ノーベル賞輩出の確率高まる=研究 REUTERS

参照ページ
Chocolate Consumption, Cognitive Function, and Nobel Laureates The New England Journal of Medicine

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