2012年10月6日土曜日

母親が妊娠中に高血圧だと年を取ると20歳、認知能力が低下している。

妊娠中に高血圧だと認知能力が低下するという記事があったので、論文を探してきて調べて見ました。


記事によると

  • 妊娠中に高血圧だと子供の生涯に渡ってIQ低下に影響を与える可能性がある
    • 研究機関
      • Soile Tuovinen
      • Katri Räikkönen
    • 研究対象
      • フィンランド軍男性398人の20歳と69歳に実施したIQテストの結果
    • 研究結果
      • 母親が高血圧だとそうでない人よりIQテストで平均4.36ポイント低下してる
      • 母親が高血圧の場合、20歳と69歳の認知スコアが急落している
      • 数学のテストが一番差が出た
      • 早産かどうかは影響は見つからなかった
      • 父親の職業は関係なかった
    • 考察
      • 「高血圧や子癇(wiki)など関連している状態は妊婦の10%について起こる。それらは子宮の中の赤ちゃんに影響を与える」
      • 「母親が高血圧性疾患の場合、低い認知能力と年を取っても大幅に認知能力が低下すると予測される」
という事らしい。

記事だけではよくわからないので、論文を探してみました。

最初のテストが行われたのは1934-44年からなので、かなり前のデータです。
2回目が行われたのは、年齢から推測すると50年後なので、最近と思われます。

テストもIQテストとは書かれておらず、「口頭、計算、および視空間推論」をテストしたようです。

結論として、高血圧の母親から生まれた場合、68.5歳時点での認知能力が4.36ポイント低下している。
これは、年齢にして20.1歳老けた事を示している。(つまり、88歳レベルの能力まで低下している)
という事らしい。

アブストラクトしか読んでいないので、詳しいことは判らないが、年を取ってからの認知能力の低下を問題視しているようです。
若年時にどうかは書かれていませんでした。

母親になる人は、高血圧に気をつけましょう。



記事
High blood pressure during pregnancy can cause lifelong effect on child's IQ MailOnline

参照ページ
Hypertensive disorders in pregnancy and cognitive decline in the offspring up to old age Neurology

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