2012年10月4日木曜日

秋田のシェールオイルは期待したほどでは無いようです。

秋田でシェールオイルが取れたと、過剰な期待を煽るような報道があるけど実際はどうなのか。


記事によると

  • 2012年10月3日 秋田シェールオイル採掘試験で油を採取
    • シェールオイルとは
      • 地下にある「頁岩(けつがん)」に含まれる石油
      • オイルシェールに含まれる油母は地中での加熱や加圧が不十分なため、油分にまで分解していない (wiki)
    • 鮎川油ガス田について
      • 由利本荘市の岩盤層を調査した結果、シェールオイルが採れる可能性があることがわかっていた
      • シェールオイルの埋蔵量は、鮎川油ガス田と隣接する油ガス田を合わせて計約500万バレル(推定)
    • 試掘について
      • 鮎川油ガス田ですでに掘っていた油井を使用
      • 試掘の深さは約1800m
      • 固い岩盤を塩酸で溶かす為、ポンプで送り込んでいる
      • 窒素を注入してその隙間から酸を取り出すとともに、シェールオイルを吹き出させて採取
      • 油井から採取した液体は遠心分離機にかけてないと油分を分離できない
      • (追記)出てきた液体に対して、採取できた石油は1割程度
        • 塩酸やフッ素など141.6KLの液体を注入
        • 回収した液体量は52.1KL
        • 回収した液体に含まれた石油の量は6.9KL
      • シェールガスも存在するが、今回は調査対象としていない
    • 今後
      • 原油の成分などを詳しく分析
      • (追記)評価次第で次の段階に進む
        • 今回の酸処理テストの評価結果は来年1月までにまとめる
        • 評価がよければ、2013年度から第2ステップの実証試験へ進む
      • (追記)2013年度にも新たな油井を掘り、試掘を本格化させる方針
        • 鮎川油ガス田内で新たに井戸を掘る
          • シェールオイルを採取実験
        • 効率的に採取する水平坑井掘削技術、水圧破砕技術を試す
        • 同社が秋田県に持つ由利原油ガス田や申川油田でも同様の試験を行う意向
    • 問題
      • 採算性
      • 環境への影響
        • 酸を流し込んだ地層に地下水脈はない
        • 酸は産業廃棄物として処理する
という事らしい。

はっきり言って、埋蔵量が少なすぎる。
通常の油井と違って、処理すべきことが多すぎる。

原油価格が上昇しない限り、採算性は望めそうも無い。

今回はとりあえず、採掘する技術の蓄積の為と思われる。

本命は海外の油井でそこでの開発だと思われる。
会社も海外投資比率を引き上げるといってるし、あまり期待しないほうが良いようです。


記事
シェールオイル採取成功 日本初、石油資源開発 秋田の鮎川油ガス田 47NEWS
新エネ資源開発へ期待...シェールオイル採掘試験 読売新聞
石油資源、シェールオイルの裏に主役あり+ 日経新聞
日本初のシェールオイル採取――現地ルポ 東洋経済オンライン

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