2012年1月29日日曜日

日本の景気は海外景気回復の神風頼み。

2011年は輸出より輸入の方が多くなることは既に4月の段階で予想されており、夏には既に分かっていた。
1年を通した値が出て、今更何騒いでいるのだろうと思うのは私だけでないだろう。
しかも、円安にふれるはずがなぜか円高。

理不尽だと思う製造業の方も多いだろう。

ところで記事では
  • 日本政府が貿易赤字(通年ベース)を発表 (1980年以来初めて)
  • 日本は今後数年間、貿易赤字になる可能性 (円高が続き世界経済が弱い場合)
  • 生産部門を海外へ移す日本企業が増加
    • 森精機製作所
      • 売上の65%が海外
      • 米カリフォルニア州デイビスに工場を建設
      • 創業以来初の海外工場
      • 約20%を米国で、ほかの20%を欧州で製造を目指す
      • レアアース高騰で磁石のコストが2倍
    • 大田区のダイヤ精機 (自動車メーカーが使用する精密計器製造、従業員約30人)
      • 日本の大手自動車メーカーの海外の新設工場に備えるための精密計器の注文が増えている
      • タイの工業団地へ製造過程の一部を移管するメリットを検討
  • 貿易統計の赤字
    • 赤字2兆3000億円 (2011年1月-11月)
    • 黒字6兆6000億円 (2010年通年)
    • 2012年も赤字予想 (クレディ・スイス 白川氏)
    • 債権国から順債務国になる可能性がある
    • 円安になったとしても輸入依存になっていると経済に打撃を受ける
  • 今後数年間製造業の競争力が新興国やアメリカに負けると予想
    (2010年デロイト・トウシュ・トーマツと米国競争力委員会が世界の製造企業トップに調査)
  • 日本経済の問題点
    • 円高が利益を押し下げる
    • 原発事故でエネルギーコストを押し上げる
    • 2012年夏には原発が全て停止が予想
    • 資源高でコスト高
  • 日本経済の強み
    • 世界市場で大きなシェアを持つ企業が多い
    • 欧米経済の低迷による需要減は一時的?
    • 円高は一時的?
    • 対外投資で251兆円の対外純資産を保持
    • 経常収支が黒字であれば問題ない (榊原英資)
といったところ。

円安に早期にならないと国内の大手は海外に生産を移管する。
それに合わせて、部品供給業者も合わせて出て行く。
それによる失業者を吸収する国内産業は見当たらない。
そうすると小売業・サービス業の売上にも影響する。
どんどんシュリンクする日本。
政治はどうしようもないので、海外景気回復の神風頼み。

記事
日本の輸出大国時代の終わり WSJ

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