2012年5月16日水曜日

中国の景気はGDP以外の指標を見ましょうという話。

中国のGDPは信用できないから、電力消費量や鉄道貨物輸送量、銀行融資を見ましょうという話。


記事によると

  • 中国の統計に付いて李克強氏の発言
    • GDP統計は「人為的」で当てにならない、「あくまで参考値」と見なしている
    • 経済成長を評価する際にGDPではなく電力消費量、鉄道貨物輸送量、銀行融資の実行という3つの統計を重視
  • 2012年第1四半期GDPは前年同期比で8.1%増で減速しているが、ハードランディングというほどではない (GDPの値が本当であれば)
  • 各種統計
    • 電力消費量
      • 2012年4月発電量は前年同月比0.7%増 (2011年4月は11.7%増)
      • 2012年3月発電量は前年同月比7.2%増
    • 鉄道貨物輸送量の年初から数ヶ月の伸びは1年前の半分程度
    • 銀行の新規融資は予想を大きく下回っている
    • 中国の4月の輸出入は事前予想よりかなり弱い
    • 輸入の伸び率はアナリスト予想を大きく下回った
      • 主力コモディティーの輸入の伸びが急減速
      • 産業機械の輸入減少
      • 「憂慮すべき産業投資の減速」を示唆している ( スタンダードチャータード銀行エコノミスト スティーブン・グリーン氏)
      • 「追加の政策緩和が見込めない中で、我々は第2四半期いっぱい成長が減速し続けると見ている」 (同氏)
  • 減速の大半は不動産市場が要因
    • GDPの13%前後を占める不動産投資は最近急激に落ち込んでいる
    • 新築住宅の建設床面積は直近3カ月間(2~4月)で大きく落ち込んだ
  • 2012年5月12日中国中央銀行は融資拡大を促すために市中銀行の預金準備率を引き下げた
    • インフレ再燃と国営銀行の不良債権への懸念が高まっている
という事らしい。

中国の統計の信憑性は以前から欧米などで指摘されていた。

統計データは地方政府から上がってきたものをまとめる為、地方政府がかさ上げし、中央政府もかさ上げするという戦中の日本軍のような事を行っているのでは無いかと言う疑惑もあった。

そこで違う統計データを参考にしようという事で
電力消費量は産業活動と消費電力量は日本のような節電しなくてはいけないという特別な事情が無い限り、正の関係があり、消費電力量が増えれば活発に企業が活動していることになる。

鉄道貨物輸送量も銀行貸出も同じように企業活動と関係している。

実際に中国のサイトを見てみると、中国語で書かれているためさっぱりわかりません。

しかたないので中国の統計を報じるニュースには気をかけて見ましょう。


記事
[FT]中国経済、予想を超える急減速か 日経新聞


参照ページ
中电联发布2012年一季度全国电力供需形势分析预测报告 中国電力企業聯合会
2012年1-4月全国铁路主要指标完成情况 中国鉄道部

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