2012年5月31日木曜日

海外不動産を購入するべきか?

強烈な円安になるかもしれない。
そんな時に海外に資産があると資産の目減りを減らせる可能性がある。

そんな話。

記事によると

  • 「日本からの逃避」を指南するサイトや書籍が最近急速に増えている
    • 日本人向け海外不動産購入支援サイト「暮旅(クラタビ)」
    • 「日本脱出 この国はあなたの資産を守ってくれない(午堂登紀雄著)」
      • 約4万部が売れるヒット
  • 海外に資産が逃避する理由
    • 震災がまた起こるかも知れない (クラタビ小坂博志氏)
    • 国の財政破綻 (クラタビ小坂博志氏)
    • 「日本の財政が崩壊すれば社会自体も崩壊する。その環境で子供を育てるのは難しい」 (不動産セミナー参加者)
    • 個人金融資産の海外逃避は、まだフロー自体は比較的細い
  • 中流階級や若年層の間でも、マレーシアやニュージーランド、シンガポールで不動産を購入するために銀行口座を開設する動きが増えている
    • 購入する物件を数年間は賃貸に回すが、ゆくゆくは自分たちがそこに住む心積もり
  • 長期滞在ビザ「マレーシア・マイ・セカンドホーム・プログラム(MM2H)」申請者の国籍別内訳では、日本が昨年にイランを抜いてトップになった
  • 2012年3月日銀が発表した2011年第4四半期資金循環統計によると家計の対外証券投資は5,780億円となり、2四半期ぶりの純流出
    • 「税収減につながるこの動きを政府は懸念しているだろう」 (バンクオブアメリカ・メリルリンチ 吉川雅幸氏)
    • 「銀行部門からの資金流出は、金融機関による日本国債購入余力の低下、ひいては国債利回りの上昇につながりかねない」 (同上)
  • 昨年の東日本大震災以降、オークランド周辺の不動産に寄せられる関心はそれまでの3ニ倍に増えた (ニュージーランドでの不動産運用を手掛けるNOZAKIアセットマネジメントの野嵜祐介代表)
    • 「われわれのビジネスも急成長し、1年半で従業員数も3倍に増やした」
    • 昨年からは子供を連れて海外脱出を図る主婦層からの問い合わせも増えている
という事らしい。

実際に財政破綻する時は、
  • 新規国債発行が札割れ
  • 税収が伸びず、国債の金利が2%を超える
    • この利率になると税収より利払いが多くなり、借金が加速する
  • 比較的規模の大きい地方自治体がデフォルト
    • 銀行も国債購入に慎重になると思われる
  • インフレが数%以上
    • インフレ率より国債利回りが低ければ通常は買わない
が考えられる

ところで財政破綻した場合、国は資金調達できない。
そこで通常は外国の投資が引き上げて強烈な自国通貨安になるのだが、日本の国債はほぼ自国で賄えている。
それ以外の投資は主に株式と社債、不動産。
強烈な円安を防げれば、資金の大幅な流出は防げる。

企業も対外資産ががっぽりある。
ある程度円安にはなると思うが、日本は基本的に貿易黒字だし、国の対外資産を使用した為替介入を行えば、為替に対する投機を牽制できるし、国が対外資産国内還流に対して税率を下げれば、円買いが起こる可能性が高い。

もちろん社会保障費は大幅に下げられ、消費税も増税になるだろうが、IMFのお世話になる可能性は低い。
ある程度の円安になれば、輸出企業の工場が国内に戻り、雇用が増える可能性もある。
問題は電気・輸送燃料のエネルギー。
当面のお金に余裕が無い人達は相当苦労するだろうし、自殺者も増加するだろう。

社会の混乱は起こるだろうが、日本沈没にはならないと私は考えている。

でも、投資は自己責任でお願いします。


記事
焦点:広がる「日本脱出」、個人マネーは安全求め海外へ REUTERS

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