2012年5月14日月曜日

子供の頃の心理的ストレスが寿命を短くするという話。

ストレスがかかると寿命に関係あるテロメアが短くなると言われています。

それが子供の頃の経験とどう関係あるかの研究です。


記事によると

  • テロメアが浸食されるスピードが被験者の虐待の記憶に依存するところが大きい
    • 研究機関
      • アブシャロム・カスピ博士
      • テリー・モフィット博士
      • 米デューク大学と英キングズ・カレッジ・ロンドン
    • 研究対象
      • 1994年から1995年にかけて生まれた英国人2200人
  • 児童養護施設にいた子どものテロメアが里親の下で育てられている子どもと比べて短かい
    • 研究機関
      • 米チューレン大学のステイシー・ドルリー博士
    • 研究対象
      • ルーマニア・ブカレストの児童養護施設にいた子ども
  • 平均して、暴力を経験した子どものテロメアはその他の子どもよりも速く短縮
    • 研究機関
      • デューク大学
    • 研究対象
      • 5歳から10歳までの子ども
    • 経験した暴力とは
      • いじめられる
      • たたかれる
      • 母親とそのパートナーの間で起きた暴力を目撃
    • テロメアが長くなっている人もいた
  • 子どものころに親を亡くしたり虐待を受けたりした場合、成人になってからストレス反応に関連する遺伝子に近い数カ所について「メチル化」が進む
    • 研究機関
      • バトラー病院(ロードアイランド州プロビデンス)のオードリー・ティルカ博士
    • メチル化とは
      • DNAの1つの文字にメチル基が付加されること
      • 隣接する遺伝子の活動を抑制する傾向
    • 体への影響
      • 不安やうつの増加と関係している可能性がある
という事らしい。

子供の時に心理的ストレスとなるような体験をすると、成人しても影響が少なくともありそう。

中にはテロメアが長くなった人もいるようだけど、詳しい原因が分かっていないので長寿への期待は薄い。

せめて、子供の心理的ストレスにならないよう、夫婦喧嘩をする時は子供の見えないところでやりましょう。


記事
虐待を受けた子どもの傷 遺伝子にはどのように残るのか WSJ

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