2012年6月20日水曜日

太陽熱発電を行う為の塔。

地震大国の日本では無理だけど、安定した大陸ならではの発電方法。


記事によると

  • オーストラリアのエンバイロミッションが太陽熱発電用タワー「ソーラーチムニー」を米アリゾナ砂漠に建設することを計画中
    • 発電量
      • 最大200MW (10万世帯分)
    • 構造
      • 上昇気流を生み出す800Mのタワー
      • 32基のタービン
    • 技術的に実証されている
      • 独シュライヒ・バーガーマン・アンド・パートナーがスペインで小型の発電用ソーラーチムニーを7年間稼働させている
      • (schlaich bergermann und partnerより)
        • 発電能力は50KW (塔の高さは194m)
    • メリット
      • 他のタワーと違って、ワイヤによる支えを必要とせず、セメントで作られる
      • タワーの耐用年数は80年
    • 懐疑的な見方 (ノースウエスタン大学モハンマド・タスリム教授)
      • エンバイロミッションが試算するほど大規模な発電を行えるのか
        • 「200MWという発電能力はピーク時にもかなり難しいのではないだろうか
        • 複合材料で作られたとしても800メートルの建築物は自重に耐えきれず、(煙突よりも)はるかに複雑な構造が求められることになる
      • 経済的にも環境的にも負担が小さいか
        • タワーの建設には環境政策や政治的側面などの障壁がある
という事らしい。

Solar Tower power station (EnviroMissionより)
仕組みは熱せられた空気を塔を通して上昇気流を作り、上に逃がす。
塔の根元の温度が70度で塔の先が20度になる。

塔の根元に風力発電機があり、15m/sの風で発電する。


日本だと地震があるし、広大な平地の土地の買収費用が必要。
また、地震対策や台風対策も必要なのでコストが高くつきそう。

でも、東京スカイツリーを作った大林組などは試算してそう。

中東など砂漠地帯での発電なら砂嵐対策などを行えば、地下にはしっかりした岩盤があるし採算は取れそう。


記事
高さ800メートル「太陽熱煙突」は未来のエネルギーか CNN


参照ページ
schlaich bergermann und partner
Solar Chimney Pilot Plant Manzanares schlaich bergermann und partner
EnviroMission

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