今回の記事は、「いいね」を押した内容からその人の傾向を分析する研究の話です。
記事によると
- 「いいね」ボタンを押すパターンを分析するとその人の傾向がわかる
- 研究機関
- ケンブリッジ大学 心理学者Michal Kosinski氏ら
- 研究対象
- アメリカのフェイスブック利用者5万8000人
- 研究結果
- 研究対象になったユーザーが押していた「いいね」の回数の中央値は68回
- 分析結果は多くの点で性格検査と同じくらい正確
- 判別の正答率
- 民主党と共和党のどちらを支持しているか:85%
- 黒人か白人か:95%
- 同性愛者か:88%
- その他わかる項目
- 政治的ないし宗教的見解
- 薬物使用の有無
- 離婚歴の有無
- 性的指向
- 年齢
- 人種
- 性別
- 知能
- 幸福度
- 薬物使用者とそうでない人の傾向
- 薬物使用者
- 映画の「ビッグ・ママ(wiki,クライムコメディらしい)」シリーズ
- 「関係は2人の間にあるべきで、全宇宙にはない(Relationships Should Be Between Two People Not The Whole Universe)」という言い回しなど10項目に「いいね」を押している
- 正常な人
- 水泳
- チョコチップクッキー入りアイスクリーム
- 「靴下をはいて床を滑る(Sliding On Floors with Your Socks On)」などに「いいね」を押している
- 知能
- 知能の低い人
- Bred Michaels (メタルバンドのヴォーカル)
- sephora (化粧品のネットショップ)
- ハーレーダビッドソン
- 知能の高い人
- モーツァルト
- 映画「アラバマ物語」
- 「Curly Fries」(食べ物)
- 人間関係
- パートナーがいる人
- Huggies (ベビー用品メーカー)
- weight watchers (ダイエットサポートサービス?)
- Scrapbooking (webサービス)
- 一人身
- マリア・シャラポア
- 映画「ハンガーゲーム」
- Sportsnation (スポーツニュースサイト)
- 性格
- きちんとしたのが好きな人
- 「Glock Inc」(武器メーカー)
- 会計
- 救急医療サービス
- 自然な感じが好きな人
- アニメ
- 連続殺人鬼
- 「死なない」
記事中にも指摘があったが、そもそも「いいね」を分析してfacebookはプロモーションに使用している。
なので、一定の傾向がわかるのは予想できた事。
ただ、この研究で問題としているのはそれだけではなく、直接関係なさそうなことでも「いいね」の積み重ねでその人の傾向がわかってしまうという事。
みなさんも不用意に「いいね」を押さないようにしましょう。
ところで、私は12個しか「いいね」を押していなかった。
数が少ないとわからないかといえば、少なくても分析できてしまう事もある。
無い事を分析することはちょっと大変だけど、体系化されると傾向がわかってしまうこともあります。
就活などで企業が分析するようになったり、結婚前に事前調査するようになるとちょっと嫌だな。
記事
「いいね!」で利用者の信条や性癖が明らかに? WSJ
参照ページ
Private traits and attributes are predictable from digital records of human behavior PNAS
0 件のコメント:
コメントを投稿