記事などによると
- 2013年3月12日愛知・三重県沖の海底にある「メタンハイドレート」からガスの取り出しに成功したと発表
- 経緯
- 経済産業省の委託事業として2001年度から始まったメタンハイドレート開発計画の第2段階
- 2012年2月から開始された試掘
- 3月12日減圧開始から約4時間後の午前9時半ごろにガスの産出を確認
- 今後の予定
- 今後2週間、産出実験を行う
- 商業化に必要な技術や課題を探る
- 3月末頃まで ガス生産実験終了・生産実験設備撤収
- 8月頃モニタリング機器等の周辺設備を撤収
- 今後予定されている第2回海洋産出試験の計画や、将来の商業生産に向けた技術基盤の整備(フェーズ3:2016-2018年度を予定)を進めていく予定
メタンハイドレート海洋産出試験 (JOGMECより) |
という事らしい。
今回の設備は
メタンハイドレート海洋産出試験の概念図 (資源エネルギー庁より) |
より詳細な減圧法の図は以前、ブログで紹介しましたが、
減圧法 (JOGMECより) |
今回は試掘により、メタンハイドレートを気体の状態で採取し、図の海面から出ている設備の右側からガスを燃焼する様子が撮影されています。
しかし、まだ詳しい情報が公開されていないので、採算が取れそうか、環境への影響は無いのか、採掘設備に問題は発生していないかなどわかりません。
そして、商業生産は2016-2018年予定とお役所仕事らしく、ものすごく歩みが遅いです。
多少の予算をかけてでも、早急に仕事をしてほしいものです。
(3月20日追加)
メタンハイドレートの生産はポンプの故障と波が高くなってきた為、予定より早めに中止したようです。
これから、ガスの成分分析や、問題点の洗い出し・解決方法の考案などを行うそうです。
生産できたガスは
- ガス生産期間:約6日間
- 累計ガス生産量:約12万㎥程度
- 平均ガス生産量:約2万㎥/日程度
記事ではカナダの試掘と比較していますが、9倍あるからといってますが、問題はガスの成分と採算性。
一定の成果が出れば、民間の資金を投入する為に開発区画ごとに入札を行っていけば開発スピードも速まると思われます。
早く、本生産を開始できるようになってほしい。
(4月5日追加)
メタンハイドレート採取コストは50ドル/100万BTUらしい。
アメリカシェールガス 13ドル/100万BTU(ガス3ドル+加工・輸送コスト10ドル)。
輸入LNG18ドル/100万BTU。
記事
メタンハイドレートからのガス採取成功 世界初 日経新聞
メタンハイドレートのガス産出量、カナダの9倍 日経新聞
参照ページ
海底面下のメタンハイドレートから天然ガスの生産を確認しました(pdf) 資源エネルギー庁
メタンハイドレート層からのガス生産の開始について(pdf) JOGMEC
メタンハイドレート海洋産出試験ガス生産量について(速報値)(PDF) JOGMEC
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