2013年2月10日日曜日

ビタミンサプリメントは心血管疾患の予防に効果はない

ビタミンのサプリメントを服用する目的は心血管疾患予防だけではないと思うけど、少なくとも心血管疾患の目的では意味が無いようです。


記事によると
  • 抗酸化サプリメントは心血管疾患の予防に効果はない
    • 研究機関
      • ソウル大学校 Seung-Kwon Myung氏ら
    • 研究対象
      • 過去の研究から追跡期間が6カ月以上だった50件のランダム化比較試験を抽出して分析
        • 合計29万4478人
          • 介入群:15万6663人
          • 対照群:13万7815人
        • 追跡期間は6カ月~12年
        • 評価対象
          • ビタミンA、B6、B12、C、D、E
          • βカロテン
          • 葉酸
          • セレン
        • 研究の資金源が明記された研究は47件
          • 製薬会社:5件
          • サプリメントの提供元が記載されていた47件中29件
            • 製薬会社からの無料提供
        • 調査した主要な心血管イベント
          • 心血管死亡
          • 狭心症
          • 致死的または非致死的心筋梗塞
          • 脳卒中
          • 一過性脳虚血発作など
    • 研究結果
      • ビタミンサプリメントと抗酸化サプリメントによる心血管イベントの予防効果は示されなかった
      • ビタミンサプリメントや抗酸化サプリメントの使用は、狭心症リスクをわずかに上昇
        • 但し、質の高いRCTのみを解析対象にすると消失
      • 低用量のビタミンB6の使用は、主要な心血管イベントリスクを低下
        • 但し、質の高いRCTのみを解析対象にすると消失
      • ビタミンB6の使用は心血管死亡リスクを低下
        • 但し、製薬会社から提供されたサプリメントのみ
      • ビタミンEの使用が心筋梗塞リスクを低下
        • 但し、製薬会社から提供されたサプリメントのみ
    • その他
      • 野菜や果物を積極的に食べると心血管リスクが低下する
という事らしい。

この調査結果からはビタミンサプリメントには心血管疾患予防には期待できそうにはない。
ひょっとしたら、製薬会社が製造しているサプリメントには期待できるかもしれない。
といったところ。

素直に生野菜を食べたほうが良さそう。

記事
ビタミンや抗酸化サプリに心血管疾患の予防効果なし 日経メディカルオンライン

参照ページ
Efficacy of vitamin and antioxidant supplements in prevention of cardiovascular disease: systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials BMJ Group

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