2013年2月13日水曜日

男性には効果があっても、女性には副作用がある薬もあるそうです。

自動車の衝突テストで子供や女性が試験の対象となっていないという記事がちょっと前にありましたが、今度は薬の臨床試験でも同様の問題があるようです。


記事によると
  • 男性には効果があっても、女性には副作用がある薬もある
    • 問題点
      • 薬に対する反応は女性と男性では異なる
      • 副作用も男女で異なり、女性はより有害になることも多い
      • 服用容量の多少も異なる
      • まったく異なる薬を必要とすることもある
      • 睡眠導入剤ゾルピデム(wiki)
        • FDAが男女別の量の違いを設定
      • エストロゲン(女性ホルモン)が少ないとき、女性はより多くの量の高血圧を抑えるための薬を必要
      • ある抗ヒスタミン剤とある胃腸薬
        • 女性に致命的な心臓発作を引き起こす可能性がある
      • 市場で手に入る薬には、特に女性に不整脈を起こすものもある
        • 抗生物質や抗精神病薬、マラリア予防薬、コレステロール値を下げる薬など
      • 女性は麻酔からより早く覚める傾向がある
      • 女性はアルコールやタバコ、コカインに対しても男性とは反応が異なる
    • 理由
      • 単に体重が男性より平均的に少ない
      • 脂溶性の分子に対する反応が異なる
        • 女性は、体質上男性よりも脂肪の量が多い
        • 女性は、体内で脂肪組織の中に入ると排出が難しい
        • 女性は、より長い間完全で有効なまま残ってしまう
      • ホルモンの変動がある
        • 思春期や成年期、閉経期
        • 月経のサイクル
        • 経口避妊薬の使用
      • 肝臓や膵臓の代謝機能や、いくつかの消化酵素にも違いがある
    • アメリカの対応
      • 保健省が、女性健康研究局(NIH Office of Research on Women’s Health:ORWH)という研究機関を設置
      • 1997年から2000年に市場から排除された10の薬のうち8は、女性に対する重大なリスクによって除外
という事らしい。

臨床試験の対象者が男性のみという話は聞いたことが無い。

日本では違う状況かもしれないが、薬の用法用量の欄に男女別の服用方法を記載した物は見たことが無い。

医者は患者と向き合っていれば気づくはずだからそこで調整しているかもしれない。

市販薬では成分が薄められているので問題が少ないのかもしれないが、これからは規制が緩和されて第1種などOTC薬が増えてくるかもしれないので、製薬会社はきちんと臨床試験を行ってほしい。

記事
薬も男女別でなくてはならない WIRED

参照ページ
FDA requiring lower recommended dose for certain sleep drugs containing zolpidem FDA
NIH Office of Research on Women’s Health

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