2012年7月26日木曜日

米共和党のFRBへのプレッシャー。

中央銀行は政府と協調することはあっても、政府に従属するべきではない。

アメリカでFRB監査法案が下院で通ったようです。


記事によると

  • 2012年7月25日アメリカ下院は「FRB監査」法案を可決
    • 共和党のロン・ポール(Ronald Ernest "Ron" Paul)議員が提出した法案
      • FRBの廃止を唱えている
    • 上院では否決される見通し
      • 賛成しているのは野党の共和党
      • 上院では与党の民主党が過半数を占めている
    • 法案の内容
      • 例外的に非公開とされている金融政策審議の公開を求めるもの
    • 共和党の主張
      • FRBがその資産ポートフォリオを膨らませる中で透明性を高めるべき
      • 景気回復が加速化すればFRBの金融緩和政策はインフレに火を付ける恐れがある
  • 現在のFRBの透明性
    • FOMCの内容の議事録要旨を三週間後に公開、5年後に全文公開
    • バーナンキ議長は定期的に記者会見している
    • 理事会は今年から、3年間の金利見通しを示している
    • 外部の独立した監査法人の精査対象となっている
    • 財務調査結果はFRBの年次報告に掲載されている
    • 米政府監査院(GAO)も、金融政策運用を含めてFRBの財務を監査している
という事らしい。

共和党が求めている金融政策審議がどういうものなのかわかりませんでしたが、FOMCの議事録は公開されているので、これとは違うものと思われます。

共和党はFRBが資産を買い入れるのを嫌っているようです。
現在の市場はFRBが資産を買い入れているお陰で持っているのに、規模縮小や資産売却なんかした日には、市場は混乱してしまう。

この法案を提出した議員は、FRB自体の廃止を唱えている。

大統領選挙を控えて、民衆の人気取りをしているとしか思えない。



記事
米下院、「FRB監査」法案を可決 WSJ

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