それでも、やはり取り扱いに注意が必要なようです。
記事によると
- SSDについて
- 向いている用途
- ランダムアクセスが多く、遅延による影響を受けやすいアプリケーション
- 例
- オンライントランザクション処理
- 電子メール
- 十分な容量を持った高品質のドライブが必要
- 仮想デスクトップインフラ
- 1台のサーバに複数のアプリケーションを稼動させている場合
- データベースの更新
- オンライン解析処理
- ミッションクリティカルでないアプリケーションやワークロード
- メタデータをSSDに置いて検索を高速化
- アクセスの多いWebサイトや人気の高い動画のページ
- 実証例
- SSDを搭載した電子メールサーバをテストしたところ、最速クラスのHDDと比べても大幅に優れたパフォーマンスが得られた (Demartek社)
- 問題点
- 「ウェアアウト」(消耗)
- 書き込みの繰り返しによって、電子を閉じ込めた酸化膜を破壊する
- タイプ別書き換え回数
- SLC:10万回
- MLC:1万回以下
- eMLC:約3万回
- HDDからSSDに変更するとネットワークトラフィックが増大する場合がある
- ディスクI/Oが改善されてる為
- 10GBの帯域が要求される場合がある
- 1GB×4のチーミングでも不十分な場合がある
- HDDからSSDに変更するとCPU使用率が大幅に上昇する場合がある
- ディスクI/Oが改善される為
- 10%程度から50%まで高まる場合がある
- 使用を薦められないケース
- 読み込み集約型ではないアプリケーション
- 問題点
- 書き込みは
- タイムラグがある
- メモリセルが衰弱する
- パフォーマンスを維持するためには、適宜SSDをリプレースしなければならない
- 安価なSSDを選べば、スラッシングが増えてしまう
- 再起読み込みの機会が減ることから
- その他
- SSDの読み込みアクセスはHDDの10倍以上
- 最適な読み込みと書き込みの比率は「90対10」程度
- 高度かつランダムなデータアクセス
- 問題点
- SSDのキャッシュが有効に機能しない
- 高度なランダムアクセスが要求される場合は、キャッシュがヒットしない
- 高度な仮想化環境では汎用SSDを使ってはいけない
- 問題点
- 同じSSDにアクセスするVMが多くあると、少なくともストレージ面からみれば、非常にランダムなデータパターンになる
- 数百個のVMが同じストレージに対して読み書きしている場合、1つのマシンが常に他のマシンを上書きすることになる
- ストレージI/Oのボトルネック解消にサーバサイドSSDを使ってはいけない
- 問題点
- サーバ個別のI/Oが改善されても、CPU処理能力やネットワーク大域幅に問題がある場合がある
- ネットワークのボトルネック解消にティア0を使ってはいけない
- 問題点
- ディスクI/Oが改善されても、ネットワークのボトルネックは解消されない
- コンシューマグレードのSSDをエンタープライズアプリケーションに使ってはいけない
- 問題点
- 安価なMLCは書き込み回数が制限される為
- 保守する為の秘訣
- デフラグは不要
- どのセルもアクセスタイムが変わらない
- 寿命は気にしない
- 書き込み時に「ウェアレベリング」と呼ばれる技術が用いられる
- 書き込みが同じセルばかりに集中することなく、全てのメモリセルに均等に分散されるように制御するメカニズム
- 休止状態を有効にしたり、スワップファイルを別ドライブにしなくても、さほど問題は無い
- 「データベースサーバ環境での最悪のシナリオ」を想定した場合の寿命が5年程度
- S.M.A.R.T.(e-words)情報を利用する
- 先手を打って潜在的な問題を排除する方法としては、十分に有効
- ファームウェアのアップグレードに留意する
- バグの修正やパフォーマンス向上のためにメーカーが定期的に更新できるようになっている
- 社内システムでSSDを大量に導入する計画があるなら、製品のメーカーを1社に統一する
- 保守の負担が軽減される
- SSDの導入効果の見極めに役立つシステムの分析指標
- I/O依存度の高いサーバを特定
- Windowsパフォーマンスモニターを使ってサーバのボトルネックを確認
- 「Avg. Disk Queue Length」(ADQL:ディスクI/O待ちキュー長の平均)
- ADQLが2以下に保つように推奨されている
- 但し、ADQLは1台のドライブ時の値
- アレイ構成なら台数で割る必要がある
- 例えば、5台構成でADQLが6の場合、1.2となる
- 「Avg. Disk/sec」(1回の「読み込み」や「書き込み」や「転送」にかかった平均時間)
- 物理ディスク数を把握することが難しい場合
- レスポンスタイムが5ミリ~10ミリ秒の範囲に収まっていれば、サーバのパフォーマンスはかなり良好
- レスポンスタイムが10ミリ秒以上と高いようであれば、HDDがサーバの処理速度に追い付けていない可能性が考えられる
- 但し、数値が範囲内に収まっているからSSDに変更しても効果が無いということではない
- 数値が範囲内であればストレージ性能に重大な問題が無いという事
- FC接続がボトルネックの原因と疑われる場合には、サードパーティー製ソリューションを用いてその通信を分析する必要がある
- Windowsパフォーマンスモニターでは最下位レベルのスタックの監視ができない
- ストレージトラフィックを分析すれば、FCリンクに帯域幅の飽和や待ち時間の問題がないかを確認できる
記事
SSD導入では「ウェアレベリング」と「データの整合性」に注意すべし TechTarget
SSDを使ってはいけない6つのケース TechTarget
SSDを賢く保守するための4つの秘訣 TechTarget
SSDがネットワークとCPU使用率に与える影響 TechTarget
SSDの導入効果の見極めに役立つシステムの分析指標 TechTarget
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